2022年1月7日、日本のラグビーが変わる。
新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」に向けて、各チームが選手確保やチームイメージの刷新など様々な工夫を凝らしている。
「NECグリーンロケッツ東葛」もそんなチームの一つだ。
■チームスローガン『Reaching For The Stars』
「NECグリーンロケッツ東葛」は、国内外から経験豊富な選手やスタッフを追加し、総勢82名で新たに生まれ変わったチームとなり、2022年1月7日に開幕する”JAPAN RUGBY LEAGUE ONE”に向けてチームスローガンを『Reaching For The Stars』に決定した。
2年間リーグ戦未勝利という状況を踏まえて抜本的なチーム改革が必要であると判断、以下の3点を意識してチーム強化を行っている。
「勝てるチーム・組織へのマインドセットを行うこと」
「選手間の競争と共創を実現していくこと」
「オンザピッチでのコミュニケーション強化を行うこと」
勝てるチームは目標理念をチームメンバー全員が統一の認識を持ち、共通言語化して徹底していることが求められる。そういう意味でチームの目指すべき目標と意思決定の判断軸としてチーム指針を策定している。
しかし、チーム指針の作成だけではチーム風土というのは変えることはできない。チーム指針を明確に理解し、共感してくれるスタッフ陣を揃え、新しい価値観を持った個性豊かな選手を獲得することが必要だ。
■ロケット打ち上げの準備が進行中
スタッフ陣については、理念への共感を大前提とした上で、チームのかじ取り役に必要な実績面を考慮し、マイケル・チェイカ氏を軸に採用。また選手については、早期に風土改革を行うためには3分の1程度の血を入れ替えるということが必要だと判断し、総勢16名の選手を獲得している。
今回獲得した16名の選手には、共通している3つの点がある。
「ハードワークできること」
「チームにコミットできること」
「チーム変革に価値提供できること」
この3つが今期「NECグリーンロケッツ東葛」の目指すべき戦い方に必要な能力となる。特にオンザピッチでのコミュニケーションの活性化を大切にしたいと考えている。
オンザピッチでのコミュニケーションは戦略戦術を明確に理解し、いまそれぞれが何をすべきかを明確に自分事にしていないと活性化しない。勝利という目標に向かって選手一人一人の妥協しない姿勢=チームにコミットする姿勢が活発なコミュニケーションを生みだす。
そのコミュニケーションの口火役を期待して獲得した選手には、現・日本代表のレメキ選手や、2019年W杯での活躍も記憶に新しい田中史朗選手始め、日本代表経験選手4名、ウェールズ代表経験選手1名、マオリ・オールブラックス経験選手3名など注目の人材が多い。
自らを挑戦者であり、ゼロからのスタートと捉えている「NECグリーンロケッツ東葛」。ロケットのエンジン部分である選手一人一人の能力と結束力を大きくして、適切にパワーアップさせて大きな目標に到達することを目指し、ロケット打ち上げの準備を進めている。
千葉県柏市の「柏の葉公園総合競技場」をホームスタジアムとして、新リーグにチャレンジする「NECグリーンロケッツ東葛」に注目したい。
公式サイト:https://green.necrockets.net/
(冨田格)