変化するオフィスの概念に対応するセットアップオフィス。
■小田急不動産初のセットアップオフィス
小田急不動産は、JR線・東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅徒歩3分にあるオフィスビル「ファイブアネックス」にて、小田急不動産初となるセットアップオフィスを商品化し、テナント募集を開始した。
セットアップオフィスは、あらかじめ内装を仕上げ、オフィス家具を設えることで、入居者者がスピーディーに事業を開始できることや移転等による労力・コスト双方の負担を軽減できるメリットがあり、企業のステップアップを応援するフレキシブルなオフィスだ。
■セットアップオフィスのニーズ高まる
働き方改革やコロナ禍による在宅ワークの推進など、ワークスタイルの変化によってオフィスビルに求められる役割やテナントニーズも大きく変化している。
具体的には、在宅勤務が浸透する中で、従業員同士のコミュニケーションの重要性が増し、従業員が集う場所としてオフィスに求める役割の見直しが進む一方で、事業計画に合わせて拠点拡充をスピーディーに低コストで行いたいというニーズも高まっている。
そのような状況の中、小田急不動産では、事業成長に資する初期コストの低減が可能なオフィスや従業員満足度の高いワークプレイスの提供を目指し、セットアップオフィスの開発に着手した。
オフィスビル「ファイブアネックス」が位置する渋谷・恵比寿エリアは、クリエイティブな感性や新たなカルチャーが生まれる場所として、多くのIT企業やベンチャー企業・ベンチャーキャピタル等が集まっており、そのような企業の事業スピード・ニーズに応える商品を開発した。
■オフィスプランニングの考え方
コミュニケーションエリア・執務エリアを緩やかに繋いだゾーニング計画。
リフレッシュを促すハイテーブルのカフェコーナーや、集中作業のための個室ブースなど、オフィスワーカーの様々な働くシーンを想定し、デザインした。
また、一部の壁を黒板仕様にするなど、従業員同士のコミュニケーションやディスカッションを行いやすい工夫を施した。
スケルトンのオフィスを借りて、一からセットアップするのはかなりの時間と労力を必要とする。よりスピードが要求される現代、そしてオフィスに対する概念も大きく変わり始めている中、すぐに使えるセットアップオフィスの需要は高まっていきそうだ。
ファイブアネックス
ファイブアネックス「セットアップオフィス」
所在地:東京都渋谷区恵比寿西1丁目3-10 3階
構造・規模:鉄骨造・地上8階地下1階建
専有面積:121.31㎡(約36.69坪)
竣工:1991年10月
HP:https://www.odakyu-fudosan.co.jp/biz/office/tokyo_area/7.html
(冨田格)