ニューノーマル時代の茶屋スタイルをデザインし、新しい日本茶の楽しみ方を提案する日本茶カフェがオープン。テイクアウトで楽しめる、伊勢茶の「朝ボトル」も登場だ。
デザインの力で中小企業の脱・下請け化を支援するkenmaは、老舗茶農家「深緑茶房」とタッグを組んで、新たな伊勢茶の楽しみ方を提案する「CHA-NOVATIVE Cafe&Store mirume」をオープン。コーヒーのように、気軽にそして手軽に楽しめる日本茶に注目だ。
■日本の茶離れに終止符を
総務省「家計調査」によると、平成30年度の緑茶の一人当たりの購入量は20年前と比べて、約30%も減っている。こうした長期低迷に少しでも歯止めをかけるため、三重の茶農家「深緑茶房」からの依頼を受け、今回のプロジェクト“cha-novation(日本茶+イノベーションから、改革の意味を込めた造語)”は始まった。
今回、タッグを組んだ深緑茶房は三重にある老舗の茶農家。「日本茶離れを食い止めたい。特に自分と同世代の若者にペットボトル飲料だけではなく、日本茶文化の良さまで知って欲しい。」そんな日本茶再興への想いを抱く、若い後継者から相談を受けたのが、きっかけだった。
そして、店の名前、mirumeは伊勢の言葉で「若い芽」を意味している。この店から、日本茶の新しい歴史を育んでいきたいとの想いを込めた。
■ニューノーマルの茶屋スタイルをデザイン
まるでコーヒースタンドのように、お茶を気軽にオープンカウンターで飲んでもらえるように企画。スタッフがオープンカウンターで接客して販売するという従来の茶屋のかたちを覆すだけでなく、3密にならない新型コロナウィルス感染対策を活かした、withコロナの新しい飲食店の店舗設計だ。
・通勤する人たちを応援!「朝ボトル」
mirumeでは、若い人に気楽に上質な日本茶を楽しんでもらうために、新商品「朝ボトル」を発売。コーヒー感覚で楽しんでもらいたいというこの商品は、毎朝オープンカウンターで、コロナ禍で出社をする通勤客を応援するべく販売。
ペットボトルやティーバッグのお茶では味わえない茶葉入り水出し伊勢茶は、オフィスなどで水を淹れることで、合計3回おいしく飲むことができる。
価格 :300円(税込)※平日朝限定
・コロナ禍の疲れを癒す「日本茶エスプレッソ」
コロナ禍での疲れを癒す、新たな日本茶の楽しみ方「mute(ミュート)」を、mirume実店舗と公式サイトで販売。muteは、伝統的な「しずく茶」をよりカジュアルに、若い世代も楽しめるように”再デザイン”。
「しずく茶」とは急須ではなく皿に茶葉を広げ、少量の水でお茶を抽出することで、上質な茶葉の凝縮された旨味をじっくりと五感で味わうことができ、喉を潤す飲料ではない癒し体験ができる。
価格 :300円(税込)
他にも「伊勢茶チーズケーキ」や「伊勢茶羊羹」など、スイーツも登場。
手軽に楽しめる「朝ボトル」から、日本茶の良さを再発見してみよう。
【mirume】
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目36-57
公式サイト:https://shinryokusabo.co.jp
(田原昌)