風化させてはいけない、東日本大震災で知った防災に対する備え。
現在、防災に対して人々はどう考えているのか、アンケートを実施したので紹介しよう。
Wondershakeでは、「防災に関するアンケート」を実施し、115名から回答を得た。その内容をまとめると、防災をしている家庭の9割以上が「実施している防災は十分ではない」と感じており、7割近くが自分の子どもに普段から家庭で防災について話していることが分かった。
■7割以上の家庭が防災をしている
家庭で防災をしているか尋ねたところ、「している」が73.0%、「していない」が27.0%という結果に。
■防災で実施している1位は「食料や生活必需品の備蓄」
防災をしていると回答した人に、防災のためにどんなことをしているか尋ねたところ、「食料や生活必需品の備蓄」が91.7%で最も多く、「防災グッズの準備」が86.9%、「避難場所・経路の確認」が56.0%と続いた。
■防災をしている家庭の9割以上が「実施している防災は十分ではない」
防災をしていると回答した人に、家庭で実施している防災が十分だと思うか尋ねたところ、「十分だと思う」が4.8%、「十分ではないと思う」が95.2%という結果に。
どんなところが足りていないと思うかについては、「備蓄品が足りていない」「家具の固定」「家族の連絡手段の確認」についての声が複数挙がった。
■9割以上が、自身の防災に関する知識は足りていない
自身の防災についての知識は十分だと思うか尋ねたところ、「十分だと思う」が5.2%、「十分ではないと思う」が94.8%という結果になった。
どんな知識が足りていないかについては、「避難場所」など地域の防災情報のほか、「被災したことがなく具体的にイメージがわかない」「何が足りていないかがわからない」「ペットとの避難はどうすればいいかわからない」という声も多くあった。
■7割近くが自分の子どもに普段から家庭で防災について話している
子どもがいる人に、自分の子どもに防災について教えたことはあるか尋ねたところ、「普段から家庭で話している」が66.7%、「保育園や学校に任せている」が27.5%、「気にしたことがない」が5.9%という結果になった。
■震災から10年で思うのは「風化させてはいけない」ということ
東日本大震災から今年で10年。「つい最近も東日本大震災の余震があったばかりで、防災の観点からも絶対に風化させてはいけないと改めて感じた」「東北の被災地では復興できている面もあるが、不十分な面もある。特に原発事故で家に戻れない人、不安を抱えながら生活している人がいることを忘れないでいきたい」という声がある。
改めて思う「防災」の難しさ。今一度、自分自身でも見直してみたい。
調査対象:日本全国の男女
調査方法:Web
実施期間:2月23日〜3月1日
サンプル数:115
(田原昌)