東日本大震災から今年で10年。今までの軌跡とその先への想いを込めた焼酎が、宮城県の浦霞から登場。
■東日本大震災時に発酵中であったもろみを原料に製造
浦霞醸造元 佐浦は、2月18日(木)より、「オーク樽貯蔵 本格焼酎 浦霞」を発売する。
この製品は、東日本大震災時に発酵中であった醪(もろみ)を原料に製造した本格焼酎を、2013年8月よりオーク樽にて貯蔵したもので、バニラやカラメル様の甘く香ばしい香りを優しくまとった、柔らかい深みのある味わいが特徴。
また、東日本大震災を契機に開発され、これまで宮城県内で販売してきた2つの商品について、期間限定で全国販売を行う。
オーク樽貯蔵 本格焼酎 浦霞(数量限定、宮城県内限定販売)
アルコール分:30度
容量:500ml
東日本大震災時に被災した清酒醪を原料として製造した本格焼酎を、オーク樽に貯蔵。「再生」への願いを込めて、復興の日々とともに熟成した本格焼酎だ。
ラベルデザインは、未来への人々の想いがひとつになっていく様を表現しており、その先にある未来が明るくあたたかなものであるよう、やさしい光をイメージした温もりの感じられる配色とした。
浦霞 本格焼酎につけた梅酒(数量限定)
アルコール分:12度以上13度未満
容量:720ml
東日本大震災時の清酒醪から造った本格焼酎に、宮城県蔵王産青梅をつけた「梅酒」。さわやかな酸味とシャープな切れ味が特長。
花は咲く 蔵の華 純米吟醸 浦霞(期間限定発売)
アルコール分:15度以上16度未満
容量:720ml
NHKの東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」とコラボレーションした。デザインのモチーフとなっている「ガーベラ」の花言葉は「希望」「前進」「感謝」。
宮城県産酒造好適米「蔵の華」を100%使用し、精米歩合55%で仕込んだ純米吟醸酒。ほど良い香り、心地よい酸味と柔らかな甘味のバランス良い味わい。
■東日本大震災とこれまでの取り組み
10年前のこの日、塩竈市は震度6強の経験したことのない強い揺れに見舞われ、シンボルである仕込蔵の白壁は大きく崩落。海に近い本社蔵には津波が押し寄せ、場内は浸水し機械類は故障。そして、約3万本のお酒が破損・被災し出荷することができなくなってしまった。
被災地の酒蔵として何ができるか。それは、「日本酒のチカラ」で多くの人々に「安らぎ」や「潤い」を届けること。そして周囲からの支援を地域の復興につなげるために、「『浦霞発、日本酒のチカラ』プロジェクト」を開始した。
震災から10年の節目を迎えるにあたり、「感謝」を忘れず、造り手と飲み手、人と人との想いをつなげる商品を届け続けたいと考えている。
想いの込められた本格焼酎は、格別の味だろう。
公式サイト:https://www.urakasumi.com/
佐浦 直営オンラインショップ:https://e-urakasumi.com/
※価格は税抜
(田原昌)