アクティブな休日もいいけれど、涼しい室内で本と過ごす夏も味わいぶかい。
「本」を通じて人と場所がつながっていくホテルが、福岡にオープンした。
■コンセプトは“Archive(アーカイブ)”
ホテルの名称「BUNSHODO HOTEL」は、かつてこの地で営まれていた書店「文照堂」に由来している。”本”と”居場所”をテーマに、歴史と人の想いを蓄積し、未来に伝えるホテルを目指しているとのこと。ロゴマークは、漢字の「文」と”Archive“より発想され、ひとつなぎの時間の流れ・上質な空間の流れを表現している。
■ミニマムながら快適な滞在ができる空間
客室は全26室(定員76名)、部屋のタイプはダブル(定員2名/12室)ツイン(定員3名/4室)フォー ス(定員4名/10室)の3タイプとなっている。
内装・外装ともに”クラシカル”を意識した空間は、ラワン板型枠打ちによるコンクリート・モルタル・木材など、経年と共に美しく育つマテリアルで構成されている。利用者目線での設備・家具配置にこだわった客室は、ミニマムな空間ながら快適な滞在ができそうだ。
1階エントランス正面には、福岡市の作陶アトリエ・錆枝/sabie(さびえ)が一枚一枚焼き上げた文庫本サイズのタイルが配置され、「BUNSHODO HOTEL」ならではの空間を演出している。また、スムーズな接客応対のために、チェックインタブレット・スマートロックを導入している。
■本を通じてつながっていく
施設・客室内には、福岡にゆかりのある書籍と、福岡を中心に活動するイベント&レーベル「10zine(テンジン)」がセレクトしたzine(アーティスト 製作の冊子)を設置。さらに、訪れる方々からも本の寄贈を募集し(ブックドネーション)、本を通じた人と場所のつながりを創出していく。
■こだわりのコーヒーが自慢のカフェラウンジ
1階は、福岡市中央区春吉の”エスプレッソスタンドとギャラリー”「TAGSTÅ(タグスタ)」がプロデュースするカフェラウンジ「TIMEZ ESPRESSO BAR & (タイムズ エスプレッソ バー アンド)」。早朝より営業(営業時間 7:30〜18:00 不定休)、宿泊者だけでなく、ホテル周辺に勤務するビジネスパーソンなども対象にこだわりのコーヒーを販売していく。”TIMEZならでは”のフードも含めてテイクアウトを主体として営業する。
美味しいコーヒーと本に囲まれる夏の休日も、いいものだ。
BUNSHODO HOTEL(ブンショウドウ ホテル)
所在地:福岡市博多区博多駅前二丁目12番13号
公式サイト:https://www.ldhd.co.jp/bunshodo/
(冨田格)