日本人は世界一機内での迷惑行為を「我慢」してしまう!迷惑マナーに対する国際比較調査

後ろの席の人が座席を蹴ってきたり、騒がしかったり。特に長時間のフライトでは気になるもの。そういった迷惑行為に対し、貴方はどう対処しているだろうか。

世界最大級の総合旅行サイト「エクスペディア」のエクスペディア・ジャパンでは、1年以内に飛行機に乗り、かつホテルに宿泊した世界23カ国の男女18,229名を対象に、フライトにおける迷惑マナーに関する国際比較調査を実施した。

サンプル数: 計18,229名
調査期間: 2018年2月22日~3月19日
調査方法: インターネットリサーチ
調査対象: アメリカ、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリア、マレーシア、インド、香港、台湾、日本など23カ国
※本調査では小数点第1位で四捨五入

■日本人の対処方法
機内で迷惑行為をしている乗客に対し、どのような対応をするかについて尋ねると、日本人の約4割が「何も言わずに我慢する」と回答。迷惑だと感じたとしても、何も行動をしない人の割合が世界でもっとも多いことが分かった。

また、日本人の回答でもっとも多かったのは「フライトアテンダントに報告する」であったことから、直接注意することを避けていることが伺える。

■他国との比較
機内でいびきをかきながら寝ている乗客に対し、「起こしても良い」と考えている日本人の割合は37%。 もっとも割合が多かったインドは7割を超えている一方で、日本人は世界一少ない。

さらに、前席の乗客に対し、倒している座席を「直してほしい」とお願いしたことがある日本人はわずか7%にとどまり、こちらも世界でもっとも低い結果となった。

■機内で迷惑だと思う人・第1位は「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」
機内でどのような行為をする人が迷惑だと感じるか聞いたところ、第1位は「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」で、半数の人が感じている迷惑行為だ。

次いで、「香水や体臭が臭い人」、「子どもを放置する親」がランクイン。気づかずにやっている行為もあるので、飛行機に乗る際はこのランキングを参考にしてちょっと気をつけてみよう。

世界各国と比較して、機内で「迷惑」「気になる」と思う行為をしている乗客がいたとしても、日本人は「何も言わずに我慢」してしまう。

しかし調査結果を見ると分かるように、他国の人々は迷惑と感じたことは伝えているので、日本人も気になったらうまく伝えても良いのかもしれない。

(田原昌)