2017年12月5日、IUCN(国際自然保護連合)が、2017年度版の「レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)」として世界の絶滅危機種2万5,821種と発表した。そして、この結果は2016年9月時点の2万3,928種を大幅に上回る結果だ。
ドキュメンタリー専門チャンネル、ナショナル ジオグラフィックは、絶滅から動物を守る撮影プロジェクト“PHOTO ARK”の裏側に密着する番組『PHOTO ARK:動物の箱舟』(全3話)を2017年12月13日(水)より放送中だ。
©Photo by Joel Sartore/National Geographic ArkPhoto by Joel
“PHOTO ARK”は、ナショナル ジオグラフィックの写真家、ジョエル・サートレイ氏が中心となって立ち上げた世界中の動物園や保護施設に存在する約1万2,000種類の動物を写真に記録する取り組みである。
“ARK”とは箱舟のことを指し、“PHOTO ARK”とは「写真版ノアの箱舟」を意味する。
サートレイ氏は「存在すら知らない相手を守ることはできない」という信念の下、動物の姿を写真で記録し発表することで、絶滅の危機にある動物への関心を高め、未来の世代に動物の姿を伝えることを目的としている。
すべての動物を同一条件で記録するため、白か黒を背景にしたポートレート撮影を行っていることも特徴だ。
そして撮影のためにサートレイ氏は25年を費やす予定で、現在すでに7,000種類以上を撮影し終えているという。
人間を含むすべての生物は地球とともに長い時間をかけて、今のような形になった。だからこそ、必要な淘汰は否めない。しかし、現在の減少率の高さは決して自然の流れではない。少なくとも生きものを絶滅から守ることは、生物多様性の保全につながることは間違いない。是非、番組を見て考えてみたい。
<放送スケジュール>
『PHOTO ARK:動物の箱舟』 (全3話)
ナショナル ジオグラフィックにて
2017年12月13日(水)放送スタート 毎週水曜 午後11時~ほか
番組公式ページ : http://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/2341
■ナショナル ジオグラフィックTV「PHOTO ARK:動物の箱舟」放送記念
写真と映像で知る絶滅危惧種の動物展
そして、番組放送を記念して、絶滅危惧種の動物を紹介するイベント「ナショナル ジオグラフィックTV『PHOTO ARK:動物の箱舟』放送記念」も2017年12月22日(金)~2018年1月8日(月)まで、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズで開催。
<イベント>
「ナショナル ジオグラフィックTV『PHOTO ARK:動物の箱舟』放送記念 写真と映像で知る絶滅危惧種の動物展
概要:PHOTO ARKのこれまでのプロジェクトで撮影された中から厳選した写真を展示。撮影の裏側に迫る番組「PHOTO ARK:動物の箱舟」の上映会も行う。
期間:2017年12月22日(金)~2018年1月8日(月) 10:00~18:00 (2018年1月1日(月)は休館) ※予定
場所:iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
料金:無料※放送やイベントのスケジュールは、都合により変更になる場合がある
(Y.FUKADA)