世界遺産にも登録され、国内のみならず海外からも多くの人々が訪れる和歌山県・高野山。
高野山真言宗総本山 金剛峯寺にて、高野山の歴史と文化を体感できる催事「六波羅蜜」が、11月3日(金)・4日(土)・5日(日)の日程で開催される。
高野山の魅力といえば、なんといっても“お寺やお坊さんが身近”であるということ。
宿坊に泊まりお坊さんが運んでくれる精進料理をいただき、朝勤行ではお坊さんの修行の世界を目の前で見ることができる。また、お坊さんの指導による写経体験や瞑想体験までできる、まさに体験型仏教テーマパークともいえだろう。
高野山金剛峯寺では、そんな高野山の世界を最も濃密に体感できる催事「六波羅蜜」を開催する。
5年前から始まったこのイベントでは、僧侶の着ている衣を試着できたり、ブームともなっている御朱印について僧侶が解説する「はじめての御朱印講座」などが人気を博し、「お坊さんとの距離が近い」「お寺についての疑問に答えてくれる」などと好評を博している。
今年度の第9回六波羅蜜では、さらに体験型催事を増強。
僧侶が用いる、美しい音色を奏でる仏具を実際に手に取り、体験できる「密教の音色」や、僧侶とともに仏器(お祈りに使う法具)を磨き、ディスカッションを通して心も研く「MIGAKU」、大切な“もの”を加持(お祈り)して、さらに大切にしてもらう「mono加持」、捨てたくても捨てられない……、思い出がたくさん詰まった“もの”を供養してお別れをする「mono供養」など、今まで以上にお坊さんの世界を体験できる催事が目白押し。
七つの神仏、それぞれの名前をそれぞれ七色の筆で写す「にじいろ写経」(仏名写経)では、願い事に合わせて、神仏を選んで、実際に高野山に点在する神仏にお参りする。
さらに、この催事中限定の御朱印「六波羅蜜朱印」が特別に授与され、普段見ることのできない夜の金剛峯寺で、特別公開中の石崎光瑶画伯障壁画「虹雉(こうち)」をバックに宗教音楽に耳を傾ける「天空の旋律(お坊さんによる声明公演)」では、幻想的な夜の高野山を楽しむことができる。
こほかにも、屋外体験として、高野山の豊かな自然の中に身を置き、森林がもたらす癒やしの効果を堪能する「森林セラピー」や、
弘法大師空海が作った高野山の7つの弁天様を僧侶の解説を交え巡る「高野七弁天めぐり」なども。
高野山を舞台に歴史と文化を感じてみてはいかがだろうか。詳細はこちら(http://ropparamitsu.strikingly.com)で確認してほしい。
■『六波羅蜜(ろっぱらみつ)』
開催日時:11月3日(金)、4日(土)、5日(日)
場所:和歌山県伊都郡高野町高野山132 金剛峯寺(メイン会場)
URL:http://ropparamitsu.strikingly.com
(R.Hirashima)