バッグやアクセサリーなどを展開する、フランス・パリのメゾンブランド「ロンシャン」は、同メゾンと縁のある新進気鋭のフランス人家具デザイナーとパートナーシップを組み、曲線が美しいベンチとチェアをミラノデザインウィークで発表。
これらの作品は、ミラノの「ロンシャン」のブティックで5月13日(火)まで展示しており、チェアは数量限定で販売中だ。
フランスのサヴォアフェールが宿るブランド
「ロンシャン」は、1948年にパリでジャン・キャスグラン氏が創業した、オーセンティシティとエナジーが融合するメゾンブランドだ。
パイプにハンドステッチレザーを巻いた、世界初のラグジュアリー革巻きパイプからはじまり、日本の折り紙からインスパイアされた「Le Pliage(ル プリアージュ)」や、バンブーのトグルが印象的な「Le Roseau(ル ロゾ)」など、フランスのサヴォアフェールが宿るアイコニックかつタイムレスなバッグコレクションを世に送り出してきた。
また、フランスのセグレに構えるアトリエを拠点に、クラフトマンシップを重んじる同メゾンは、2007年以降、フランス政府により無形文化財企業に認定されている。
「ロンシャン」のレザーを使った2種類の家具
「ロンシャン」は、家具デザイナーのPierre Renart(ピエール・ルナール)氏とパートナーシップを組み、同メゾンのレザーを用いたベンチ「Wave」とチェア「Ruban」8脚を、ミラノデザインウィークで発表した。
ルナール氏との協業は、世界各地のブティックに置くコーヒーテーブルを2021年に特注したことから始まったものだ。
曲線とレザー、木材が出会った作品
同メゾンを代表するレザーがウォールナット材と出会った「Wave」と「Ruban」は、ルナール氏のトレードマークである、流れるような曲線が目を惹く作品だ。
彼は自然界に着想を得て、薄い木材を緻密に組み立てることで、まるで原木から削り出したかのような曲線を生み出す。
「Wave」にはマホガニー、「Ruban」には同メゾンのカラーであるヴェール ヘリテージ(濃緑)とヴェール ルミエール(萌木)のレザーを合わせた。
木工による優雅でしなやかな作品を制作
ピエール・ルナール氏は、パリの名門「エコール・ブール国立工芸学校」を主席で卒業。ギャラリー「メゾン・パリジェンヌ」に所属している。
29歳で制作した、メビウスの輪を再解釈したコンソールテーブル「Ruban」コレクションが「パリ装飾美術館」に収蔵され、脚光を浴びる。
木工のサヴォアフェールと最新テクノロジーを融合した優雅でしなやかな作品は、フランス文化省直属の公的機関「モビリエ・ナショナル」や美術館、コレクターに所有されている。
美しい曲線は、見た人を虜にするようなデザインだ。
Ruban(チェア)
展示期間:開催中〜5月13日(火)※数量限定
価格:€3,800
詳細ページ:https://www.longchamp.com/jp/ja/maison-longchamp/エディトリアル/pierre-renard-article-family.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000017782.html
(田原昌)