秘境の酒蔵から宇宙へ!月面での酒造りを見据えた純米大吟醸が津南醸造から発売

新潟県中魚沼郡で酒造業を行う津南醸造は、宇宙環境での酒造りを見据えて、新たに純米大吟醸「GO LUNAR」を開発した。

同社は、将来的に宇宙での食糧生産にも応用できる可能性を見据え、津南の伝統的な酒造りと最新の発酵技術を融合させた同酒を、クラウドファンディングサービスCAMPFIREにて限定販売を開始する。

自然と共生する酒造りを行う津南醸造

秘境ともいえる新潟県中魚沼郡津南町秋成に、その本拠を構える日本酒蔵・津南醸造。

豪雪地帯として知られる同地は、標高2,000mの山々からの天然の湧水が豊富な土地柄だ。同社では、その湧水を仕込み水に使用し、地元で生産される五百万石・魚沼産コシヒカリを用いて、自然と共生する酒造りを行っている。

そんな津南醸造では伝統の技と歴史を受け継ぎながら、新たな挑戦として宇宙での酒造りプロジェクトを開始。純米大吟醸「GO LUNAR」を開発し、CAMPFIREにて限定販売を行う。

舞台は宇宙へ。発酵技術の未来を拓く挑戦

津南醸造の代表取締役・鈴木健吾氏は、微細藻類・発酵技術の研究者として、長年にわたり発酵の可能性を探求してきた。

そんな中で、今回のプロジェクトの発起人の一人で宇宙キャスターの榎本麗美氏と出会った。二人は、発酵の未来について語り合う中で、宇宙環境における可能性にも目を向けるようになったという。

鈴木氏と榎本氏は、微生物の力を借りて食を生み出す発酵という技術が、将来的に宇宙での食糧生産にも応用できる可能性があるのでは考えたのだ。

津南醸造では、2040年に月面に酒蔵を作ることを目指し、発酵技術の研究を進めている。すでにメタバース上で、仮想酒蔵「月面酒蔵 ~Lunar Brewery~」を構築し、宇宙環境における酒造りの可能性を探る試みをスタートさせた。

「GO LUNAR」は、未来の宇宙食文化を支える発酵技術へと繋がる第一歩となる日本酒なのだ。

全く新しい純米大吟醸「GO LUNAR」のこだわり

津南の伝統的な酒造りと最新の発酵技術を融合させた、全く新しい純米大吟醸「GO LUNAR」のこだわりを紹介しよう。

醸造に用いられる米として、あえて酒米ではなく地元・魚沼産コシヒカリを用いる。こうすることで、繊細で透明感のある味わいに仕上げた。

また、発酵技術には微細藻類のユーグレナを活用。この微生物の力を最大限に引き出し、低温でじっくりと発酵させることで、華やかな吟醸香を際立たせた。

そして、ワイン樽を用いて熟成。ワインにみられる芳醇な風味を実現し、日本酒の新たな可能性を追求した。

純米大吟醸「GO LUNAR」開発プロジェクトは、津南醸造が挑む“発酵の未来”と“宇宙と日本酒”という壮大なテーマを形にする第一歩だ。「秘境の酒蔵から宇宙へ!」という同社の挑戦は、将来における地球規模の食糧開発に繋がるかもしれない。今後も、津南醸造の取り組みに注目したい。

純米大吟醸「GO LUNAR」
CAMPFIREサイト:https://camp-fire.jp/projects/824032/preview?token=25apsfyz&utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
公式サイト:https://tsunan-sake.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000054865.html

(高野晃彰)