アートとファッションの交差点。「grounds」の新プロジェクト「groundscolere」第二弾がスタート

ファッション好きもアート好きも注目。

原宿に昨年末オープンした「grounds STORE 003」にて、アートとファッションを掛け合わせたプロジェクト「groundscolere」の第二弾が開催されている。今回は、下村悠天(ゆたか)氏の作品を展示・販売。ランニングシューズ「JOG / JOG VISION」から着想を得た絵画が、2月10日(月)より公開された。

ランニングシューズ「JOG / JOG VISION」が生む新たな視点

フットウェアブランド「grounds」が手がける「JOG / JOG VISION」は、スポーツウェアの機能美を大胆に再構築したランニングシューズだ。「JOG」は6cm、「JOG VISION」は8cmの厚底ソールを備え、軽やかで走り出したくなる履き心地を実現している。

高い視点から周囲を見渡せることで、新たな世界観を提示する一足となっている。

《#》──拡散で変化するファッショントレンド

この革新的なシューズデザインをもとに、下村氏は2つのアートシリーズを展開する。《#》シリーズでは、「JOG / JOG VISION」の蛍光色を模したキャラクターがグリッド状に並び、SNSで拡散されるトレンドとの関係性を想起させる。

一つひとつのキャラクターは同じように見えても、よく見ると細部が異なり、情報が拡散される過程で少しずつ歪み、変化していく様子が表現されている。

《Re-touch》──ディスプレイの向こう側への欲望

一方、《Re-touch》シリーズでは、ディスプレイの「向こう側」への欲望がテーマになっている。指で削り取ることで絵具の層を露出させる技法を用い、まるで消費者の欲望を代行するかのように画面を這い回る指の痕跡が描かれる。

ディスプレイに映る魅力的なイメージに触れたい、所有したいという衝動が、逆にそのイメージを破壊してしまう——そんな現代社会の消費行動を示唆する作品となっている。

「groundscolere」が生み出す新たな文化

「groundscolere」は、アートとファッションの融合を通じて未来の人間像を提案するプロジェクトだ。「走る」「歩く」「重力」といったキーワードをもとに、さまざまなアーティストとコラボレーションし、新たな文化の創造を目指している。

単なるファッションとアートのコラボレーションにとどまらず、両者が関係し合いながら文化を「耕す」ことに立ち返り、想像力の土壌を育むことを目的としている。

今回の展示は4月6日(日)まで。アートとファッションが交差する空間で、新たなクリエイションに触れる特別な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

groundscolere × 下村悠天
会場:grounds STORE 003
所在地:東京都渋谷区神宮前4丁目26-12 カワノビルB1F
会期:2月10日(月)〜4月6日(日)
営業時間:12:00〜19:00
入場:無料

grounds 公式オンラインストア:https://grounds-fw.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000047131.html

(山之内渉)