「横浜市歴史博物館」の開館30周年を記念し、特別展「横浜の文化財 Yokohama Heritage―護り伝える地域の記憶」が開催される。同展は4月26日(土)から7月27日(日)までの3か月間、2部構成で展開。市域に残る貴重な文化財の修復技術や歴史の伝承、それを支える人々の活動に光を当てる。
文化財の修復と伝承に焦点を当て、横浜の歴史を紡ぐ
「横浜市歴史博物館」は1995年の開館以来、横浜の歴史を伝える文化財の保護・調査・展示を行ってきた。今回の特別展では、文化財の修復技術やその背景にある歴史的価値に着目し、「修復」と「伝承」の2つの視点から、横浜の文化財を紐解いていく。
PART 1「修復」― 文化財を未来につなぐ技術
PART 1では、修復を経て現在に受け継がれている文化財を展示。例えば、幕末の思想家・佐久間象山の書簡や、庶民文化を描いた「明治期庶民風俗図」など、保存の技術によって守られてきた貴重な資料が紹介される。
開催期間は4月26日(土)から6月1日(日)。
![明治期庶民風俗図(一部)笠木治郎吉 横浜市歴史博物館蔵](https://ignite.jp/uploads/2025/02/sub2-20250205085333-640x440.jpg)
明治期庶民風俗図(一部)笠木治郎吉 横浜市歴史博物館蔵
PART 2「伝承」― 地域とともに受け継がれる文化
PART 2では、文化財の伝承に焦点を当て、地域で受け継がれてきた有形・無形の遺産を展示。神楽奉納の風景や、地域の信仰と結びついた「廻り地蔵」など、横浜に息づく伝統文化が取り上げられる。
6月14日(土)から7月27日(日)まで開催。
![神楽奉納風景(港北神代神楽佐相社中、市ノ坪神社)](https://ignite.jp/uploads/2025/02/sub5-20250205085423-640x435.jpg)
神楽奉納風景(港北神代神楽佐相社中、市ノ坪神社)
文化財を未来へとつなぐ取り組み
横浜は都市化が進む一方で、歴史的な価値を持つ文化財が数多く残されている。それらを保護し、後世へと伝えるためには、修復技術の発展と地域住民の協力が欠かせない。同展では、文化財を支える職人や専門家の技術、そしてそれを守り続ける地域の取り組みにも注目している。
![佐久間象山書簡 横浜市歴史博物館蔵](https://ignite.jp/uploads/2025/02/sub1-20250205085454-640x249.jpg)
佐久間象山書簡 横浜市歴史博物館蔵
横浜の歴史を体感するための特別展
特別展の観覧料は、一般1,000円となっている。前売り券は各種プレイガイドで販売され、常設展との共通券や2期分のセット券も用意されている。会場は、横浜市営地下鉄 センター北駅から徒歩5分の「横浜市歴史博物館」。
歴史の継承に貢献するこの特別展を通じて、横浜の文化財が持つ魅力を再発見してみてはいかがだろうか。
横浜の文化財 Yokohama Heritage―護り伝える地域の記憶
会場:横浜市歴史博物館
所在地:神奈川県横浜市都筑区中川中央1-18-1
会期:4月26日(土)~7月27日(日)
開館時間:9時~17時(券売は16時30分まで)
観覧料:一般1,000円
横浜市歴史博物館 公式サイト:https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000064384.html
(山之内渉)