銀座「ポーラ ミュージアム アネックス」で、彫刻作家・久保寛子氏の展覧会「鉄骨のゴッデス」が開催

身の回りにある素材が壮大なアートに生まれ変わる。

東京・銀座にある「ポーラ ミュージアム アネックス」にて、4月26日(金)から6月9日(日)まで、久保寛子氏の展覧会「鉄骨のゴッデス」が開催される。

同展では、展覧会のタイトルにもなっている防風ネットを使った新作「鉄骨のゴッデス」を含む約60点を展示。この機に訪れて、その迫力に圧倒されたい。

「Steel framed Goddess」 2024年 180×172×74cm 鉄、防風ネット

「Steel framed Goddess」 2024年 180×172×74cm 鉄、防風ネット

身近な素材で“祈りのかたち”を表現する久保寛子氏

久保寛子氏は、1987年に広島で生まれた彫刻作家。テキサスクリスチャン大学美術修士課程修了後、先史芸術や民族芸術、文化人類学の学説のリサーチをベースに、身の回りの素材を用いて彫刻作品を制作し続けてきた。

「泥足」2015-16年 360×620×790cm 鉄、防風ネット

「泥足」2015-16年 360×620×790cm 鉄、防風ネット

彼女の作品の多くは、“農耕”や“偶像”がテーマだ。古来日常にあった“祈りのかたち”を、工事現場で見かけるブルーシートや鉄、コンクリートなどの身近な素材で神像や土器として表現する。

近年では、「瀬戸内国際芸術祭2016」や「さいたま国際芸術祭2020」などで、その土地に呼応したダイナミックなインスタレーション作品を発表。多くの人々の注目を集めた。

展覧会「鉄骨のゴッデス」で60点の作品を展示

今回開催される展覧会「鉄骨のゴッデス」では、展覧会名と同じ名を冠した新作「鉄骨のゴッデス」を含む約60点もの作品を展示。コンクリート製のアミュレット(魔除け)やブルーシート製の土器など、数々の立体作品が集結する。

「Street Amulets - Hand/ストリートアミュレット 手」2022年 60×70mm セメント、真鍮

「Street Amulets – Hand/ストリートアミュレット 手」2022年 60×70mm セメント、真鍮

また、ポーラ銀座ビル1階のウィンドウには平面作品も展示予定だ。

先史芸術や文化人類学の学説などを着想源にして生まれる久保氏の作品群。それらは厳しい自然に耐えながら営みを続ける人びとの“心の支え”をモチーフにしており、ポジティブな生のエネルギーを携えている。

久保氏のメッセージ性が強く汲み取れる展覧会となるだけに、興味がある人は一度足を運んでほしい。

久保寛子展「鉄骨のゴッデス」
会期:4月26日(金)〜6月9日(日)
開館時間:11時〜19時(入場は18時30分まで)
入場料:無料
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
所在地:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000069355.html

(IKKI)