もっともリセールバリューの高いバイクは?バイク未来総研の調査でホンダの強さが浮き彫りに

気に入った1台を長く乗り続けるのも美学だが、メーカー各社の渾身の新製品に心が惹かれたとき。乗らなくなった愛車を自分と同じくらい大事にしてくれる人に乗り継いでもらえるなら、こんな嬉しいことはない。

バイク未来総研が売却時に需要の高いバイク、すなわち「人気のあるバイク」と言い換えることもできる第47回リセールプライスランキングを発表した。

バイク未来総研によるリセールプライスランキング

「Bike Life Lab supported by バイク王」が運営するバイク未来総研は、バイク業界のよりよい未来のための調査・分析・情報発信を目的として2022年3月に発足した。

所長を務めるのは国内外のレースで成績を残し、現在はモータージャーナリストとしても活躍する宮城光氏。

今回テーマにしたリセール・プライスとは、バイクを再び売却(=リセール)するときの価格(=プライス)を指す。2023年9月~11月を対象期間とし、200万台以上の累計取扱台数を誇る「バイク王」のデータを独自にポイント化して集計した。

バイク未来総研所長 宮城光氏

バイク未来総研所長 宮城光氏

第1位 ホンダ・Gold Wing Tour(95.8 Pt)

トップに輝いたのは「ホンダ・Gold Wing Tour」。2015年5月発表の第12回リセールプライスランキング以来の首位獲得となった。

Gold Wingシリーズの最新モデルである同車は、1833cc水冷4ストローク水平対向6気筒のエンジンを採用したホンダのフラッグシップモデル。

ソファのようなゆとりのあるシート、3泊4日2人分相当の荷物を収納できる積載容量、クルーズコントロールや電動スクリーンなど、長距離走行時の快適性が追求されている。

宮城光氏によると、通常リセールプライスランキング上位は、趣味と実益を兼ねるバイク、つまり毎日の通勤にも使えるようなマシンが手堅く上位をキープしている。

しかしながら今回のゴールドウィングは、圧倒的に趣味性を極めたマシン。ここ数年のソロツーリングの人気や、アドベンチャーモデルの人気からもわかるように、ツーリングマシンとしてその性能を特化したモデルへの認識が高まったと言える。

第2位 ホンダ・リード125(95.4 Pt)

総合2位を獲得したホンダの「リード125」は、前回の第46回調査から排気量別ランキングで1位を獲得している。

37Lのシート下収納スペースを確保するなど積載性に優れ、環境適応型エンジンのeSP+エンジンや、アイドリングストップ機能を採用、環境にも優しいスクーターとしてランクインした。

第3位 ホンダ・X-ADV(93.8 Pt)

第3位にはホンダ・X-ADVがランクイン。以降は第4位 ホンダ・ADV160、第5位 カワサキ・ELIMINATOR、第6位 ホンダ・DIO110、第7位 ホンダ・CRF1100L Africa Twin、第8位 ホンダ・FORZA、第9位 ヤマハ・XSR900、第10位 カワサキ・Z900RSとなっている。

目立つのはホンダ・ADVシリーズの人気。同シリーズは国内4メーカーで唯一のアドベンチャースタイルのスクーターだ。

また、過去の集計では新発売のバイクはリセールポイントが100Ptを超え、上位にランクインするケースもあったが、2023年モデルとして新登場の「ELIMINATOR 400」は第5位。新車の供給が安定してきていることにより、プレミア価格がつきにくくなったことがうかがえるという。

バイク未来総研サイトでは、詳細な分析結果や排気量別ランキングも閲覧可能。売却の予定がなくとも、バイクライフの動向がうかがえるデータが興味深い。

バイク未来総研(ランキング詳細):https://www.8190.jp/bikelifelab/bikefuture/resale-ranking/newest/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000103319.html

(SAYA)

※バイク未来総研調べ
※2024年1月現在、国内主要4メーカーが国内で販売しているバイクで、かつ同社独自の規定台数に達する流通があるバイクを対象とし、オークションで売却した際の落札金額の平均値と新車販売価格を基にポイント化
※逆輸入車は除き、またカラー等により価格が複数ある場合は最安値を基準に算定、モデルチェンジが実施された場合は最新モデルのみを対象とした