寒さが厳しい冬のキャンプは、道具の事前準備が何より大切。特に眠りの質を左右する寝袋(シェラフ)には力を入れたいところだ。そこで今回は、各メーカーやブランドが開発した冬シーズンに使える寝袋を5点、紹介したい。
目次
・最先端の軽量断熱素材を使用した「AERO WARM」
・-35度*まで対応可能な「Hygge Sleep Deluxe」
・三者の協調で生まれた「Sleeping Bag 600」
・上質なダウンを封入した「The Catskills Sleeping Bag 800FP」
・Snugpakの厳冬期モデル「ソフティー エリート5 レフトジップ」
最先端の軽量断熱素材を使用した「AERO WARM」
DADA社が開発した寝袋「AERO WARM」は、エアロゲルを使用した“超断熱”設計が特長。
エアロゲルとは軽量でありながら高い断熱性を誇る最先端素材で、“21世紀に革命を起こす素材”として注目を集めている。密度の問題からこれまで衣服などへの応用は難しいとされてきたが、DADA社では保温性・断熱性に加え、薄さ・軽さ・透湿性を備えた複合素材としてのエアロゲルの入手に成功。今回の寝袋の開発に着手した。
「AERO WARM」は、シート上のエアロゲル素材を表地・裏地間に均一に備えることで高い断熱性を発揮。さらに、内部には高級ホワイトダックダウンを約980gも使用して保温性を追求した。肌に触れる内側には柔らかな毛布を配置し、寝心地の良さにもこだわっている。
さらに、寝袋本体に加えて「エア枕」が付属する点も本商品の魅力。備え付けの枕ポケットに入れ込めば、まるで自宅のベッドのように快適に眠ることができる。
AERO WARM
価格:32,800円(税込)
商品詳細ページ:https://item.rakuten.co.jp/dada-gensen/007/
-35度*まで対応可能な「Hygge Sleep Deluxe」
キャンプ用品メーカーのヌーカ社からは、この冬、-35度*の寒冷地でも対応できる高機能寝袋「Hygge Sleep Deluxe」が登場した。
同商品は人工ダウン「Thermo Sleep」を搭載し、ダウンに匹敵する暖かさを実現。首元から耳元にかけて、内部にはふわふわのフリースを配して、快適に眠れるよう工夫した。
簡単に収納できる点も魅力で、折りたたみに要する時間はたったの1分。ネットに入れれば洗濯機で丸洗いでき、メンテナンスも簡単だ。
北欧風のデザインを取り入れているため、自宅のインテリアとの馴染みも良い。
キャンプの予定はなくても、来客用の布団として買い求めるのもおすすめだ。
Hygge Sleep Deluxe
価格:26,000円(税込)
商品詳細ページ:https://nuuca.jp/products/hs-dx
* 検査機関で保温性のテストを行い、着衣量の換算方法より対応温度を算出
* 体感温度は個人差がある
* 寝袋の使用温度は、検査機関の保温性試験(JIS L1096 A法)により測定したclo値を元にclo値研究所の計算方法を用いてヌーカ社にて算定
三者の協調で生まれた「Sleeping Bag 600」
アウトドアブランド「鎌倉天幕」はこの冬、スリーピングバッグメーカー「NANGA」とコラボ。障がいを持つクリエイターの作品を世に発信するプロジェクト「RATTA RATTARR」のデザインを取り入れた寝袋「Sleeping Bag 600」を発売した。
同商品は、成熟した水鳥の羽毛「DXヨーロピアンホワイトダックダウン」を使用。保温性が高く軽い700FPの羽毛をボックスキルト構造で閉じ込め、さらに2.5レイヤーの透湿防水ラミネート生地を採用して、春から初冬まで活躍するマルチな寝袋に仕上げた。
デザインも印象的で、今回の寝袋には「点、線、輪」がモチーフとなったグラフィックを選定している。このグラフィックが選ばれた背景には、「点と点が繋がり線になる。線と線が繋がり輪になるように」という、鎌倉天幕とNANGAの意図があるそう。
さまざまな想いを背負って誕生した、まさに二つとない逸品と言えそうだ。
Sleeping Bag 600
価格:50,600円(税込)
商品詳細ページ:https://newtecjapan.co.jp/?pid=177859387
上質なダウンを封入した「The Catskills Sleeping Bag 800FP」
本格キャンプで使用できる寝袋を探すなら、アウトドアブランド「BROOKLYN OUTDOOR COMPANY」を一度チェックしてほしい。
同ブランドは、全部で9グレードの寝袋を展開。
撥水性のあるナイロン生地をボックスキルト構造になるようストレッチ縫製し、さらには800FPの上質なグースダウンを封入することで抜群の保温性能を実現している。
さらに、開閉時の生地噛みを防ぐ専用ファスナーや、外気の侵入を防ぐドラフトチューブなど、アウトドアでの利便性を考慮してディテールにまでこだわった。
本体にはメッシュのスタッフバッグが付属。寝袋を入れたあとに軽くほぐして一晩待つだけで、ダウンに空気が含まれふわふわな触り心地に。キャンプ前にひと手間を加えるだけで、寝心地の良さが何倍にも膨れ上がる。
上質なダウンの元、快適な眠りを楽しみたい。
The Catskills Sleeping Bag 800FP
価格:17,980〜48,980円(税込)
商品詳細ページ:https://brooklynoutdoorcompany.jp/collections/camp-items-cots-bedding-sleeping-bags
Snugpakの厳冬期モデル「ソフティー エリート5 レフトジップ」
イギリス発のアウトドアブランド「Snugpak」からは、-20度までの寒冷地に対応するハイエンドモデル「ソフティーエリート5」を紹介しよう。
同商品は、ダウンのような質感と機能を誇るブランド独自素材「SOFTIE」を中綿に使用した寝袋。外側の生地には強度が高く軽い「PARATEX Micro」ナイロンを使用し、優れた防風性・撥水性・通気性も実現した。
さらには、周囲を150cmと175cmから切り替えられるEPS(エクスパンダ・パネルシステム)を採用。
足元は折り返してフックで固定できるため、小柄な人でも安心して使える。
ネットに入れて洗濯機で洗えるため、メンテナンスも非常に楽。キャンパーが欲しがる機能を揃えた優秀な寝袋と言えそうだ。
ソフティー エリート5 レフトジップ
価格:30,250円 (税込)
商品詳細ページ:https://bigwing.shop/collections/all/products/1156000103?variant=44300734759171
いずれも人気モデルとなるだけに、完売すれば次回入荷まで間が開く可能性もある。欲しい品があれば早めのチェックがおすすめだ。
(IKKI)