12月といえば、クリスマスや忘年会をはじめとした集まりの場が増える。中には、自宅に人を招いたり、逆に招かれたりする場面もあるはずだ。
そこで今回は、そうした集まりの席にぴったりの上質なワインを5点ピックアップ。今年、正規店による国内販売がスタートした銘柄ばかりなので、ワイン通からも喜ばれそうだ。
目次
・「ジョセフ フェルプス」初のボルドーブレンドワイン
・「ペリエ ジュエ」ベル エポックの限定エディション
・食事の場には「パイパー・エドシック」のキュヴェ
・気鋭の「ドメーヌ・ド・マルジリー」のブリュット
・「ティエノー」のアーティストコラボボトル
「ジョセフ フェルプス」初のボルドーブレンドワイン
最初に紹介するのは、ワインの名醸地ナパヴァレーを拠点とする「JOSEPH PHELPS(ジョセフ フェルプス)」のワイン。
同ワイナリーの名を世界に轟かせたことで有名なのが、「INSIGNIA(インシグニア)」という銘柄だ。
「インシグニア」が誕生した1974年当時、ナパヴァレーのあるアメリカ・カリフォルニアでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなど品種別のワインが一般的だった。
そんな中、ジョセフ フェルプスは唯一無二の味わいを求めて、数種類の品種をボルドースタイルで独自にブレンドする「プロプライエタリー・レッド」というジャンルを築く。これがワイン界で高く評価され、ワイナリーの礎となった。
日本では今年10月、MHD モエ ヘネシー ディアジオ社が待望の国内販売をスタート。同社が国内販売を行なっているのは、カベルネ・ソーヴィニヨンやプティヴェルド、マルベックをブレンドした「インシグニア」で、赤い果実やバラの花びらの力強いアロマ、そしてベリー系果実とダークチョコレートを思わせる複雑な味わいが特徴だ。
「ジョセフ フェルプス」のアイコニックなワインというだけあり価格も決して安くはないので、大切な人を招いたり、ワイン通と飲み交わしたりするときに振る舞いたい。
インシグニア
希望小売価格:53,000円(税込)
販売ページ(楽天市場より):https://search.rakuten.co.jp/search/mall/INSIGNIA%E3%80%80WINE/
「ペリエ ジュエ」ベル エポックの限定エディション
1811年創業の老舗メゾン「Perrier Jouet(ペリエ ジュエ)」からは、日本限定のリミテッドエディションである「ベル エポック フロレサンス 2015」を紹介したい。
「ベル エポック」は、メゾンの8代目最高醸造責任者であるセヴリーヌ・フレルソン氏が手掛ける、“開花”をコンセプトにしたライン。
今年9月に国内販売がスタートした「ペリエ ジュエ ベル エポック フロレサンス 2015」は、シャルドネとピノ・ノワールを使用した軽やかな味わいのロゼで、コンセプト通り“開花”を思わせる華やかなアロマと香りが特徴。バラやラズベリーのような香り、そしてリンドウの花びらのようにソフトなテクスチャーがシャンパン好きを虜にする。
ボックスとラベルはアネモネの花をイメージし、鉱物・動物・植物を抽象的にデザイン。見た目も華やかな1本なので、女性が参加する場に持ち寄ると喜ばれそうだ。
ペリエ ジュエ ベル エポック フロレサンス 2015 ギフト箱入り
参考小売価格:49,005円(税込)
販売ページ(楽天市場より):https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ペリエ+ジュエ+ベル+エポック+フロレサンス+2015/
食事の場には「パイパー・エドシック」のキュヴェ
フランス・ランスに拠点を構える、1785年創業の老舗メゾン「PIPER-HEIDSIECK(パイパー・エドシック)」。同メゾンは今年9月、日本リカー社を通じて新たなキュヴェ「エッセンシエル ブラン・ド・ノワール」を発売した。
こちらは2018年からメゾンのシェフ・ド・カーヴを務めるエミリアン・ブティヤ氏が全てを手掛けた最初の品で、黒葡萄品種であるピノ・ノワールとムニエをオマージュしたキュヴェ。アプリコットやベリー系果実のアロマと、ミカンやアーモンド、ハチミツの風味が印象的だ。
葡萄は、シャンパーニュ地方独自のサステナブル認証であるVDC認証を取得した区画の葡萄のみを使用。エクストラ・ブリュットのドザージュ、そして3年以上の長期熟成などを経て、メゾンとブティヤ氏の個性を表現する1本に仕上げている。
さまざまな料理とペアリングしやすい味わいとなっているだけに、食事の席にはすすんで持ち寄りたい。
パイパー・エドシック エッセンシエル ブラン・ド・ノワール
希望小売価格:10,120円(税込)
販売ページ(楽天市場より):https://search.rakuten.co.jp/search/mall/パイパー+エドシック+エッセンシエル+ブラン+ド+ノワール/
気鋭の「ドメーヌ・ド・マルジリー」のブリュット
「Domaine de Marzilly(ドメーヌ・ド・マルジリー)」は、フランス・シャンパーニュ地方最北端のマッシフ・ド・サンティエリーを拠点にする新進気鋭のメゾン。水捌けの良い土壌を活かした、エレガントで優しいタイプのムニエを主体としたシャンパンをつくることで知られている。
オーガニックな農法と醸造法、そしてそこから生まれるキュヴェの味には定評があり、2020年には『ゴー・ミヨ誌』の「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2021年には『ベタンヌ&ドゥソーヴ誌』の「Genius of tomorrow」に選出された。日本ではフィラデス社が同メゾンの正規代理店となり、今年9月に2本の銘柄を販売している。
こちらは、シルバーグレーがかった金の色調と、フローラルさの中にトースト香、そして石果の風味を感じさせる複雑なアロマが特徴の「NV Ullens Brutrg Revelation(ユラン ブリュット)」。ムニエとシャルドネからつくられており、ダイナミックかつフレッシュな味わいがグラスをグイグイ進ませる。
ナチュラルワイン好きにもぴったりの1本だ。
ユラン ブリュット
希望小売価格:10,500円(税抜)
販売ページ(楽天市場より):https://search.rakuten.co.jp/search/mall/Marzilly+Ullens/
「ティエノー」のアーティストコラボボトル
フランス・ランスで1985年に創業のしたメゾン「ティエノー」も、シャンパンを語る上では外せない。同メゾンのワインは世界の名だたるレストランのリストに名を連ねており、ワイン通からも信頼が厚い。
2023年は、ティエノーが日本に上陸してから15周年を迎えるアニバーサリー・イヤーだ。日本では髙島屋が同メゾンのシャンパンを直輸入し、日本各地で販売している。
そんな同メゾンが今年、アーティストとのコラボボトル「シャンパーニュ ティエノー キュヴェ ブリュット マグナム バイ フェフェ タラヴェラ」をリリース。ブラジルのアーティスト、フェフェ・タラヴェラ氏による美しいデザインが施されたマグナムボトルが、コクとフレッシュな味わいのシャンパンをさらに際立たせる。
1,500mlという大容量のマグナムボトルなので、大人数で集まる場にはうってつけと言えるだろう。
キュヴェ ブリュット マグナム バイ フェフェ タラヴェラ
価格:24,200円(税込)
販売ページ:https://www.takashimaya.co.jp/shopping/product.html?p_cd=0002219635&sub_cd=001
2023年ラストの集まりの場に美味しいワインを添え、いっそう特別な時間を過ごしてほしい。
(IKKI)