京都の道具店・日東堂で「手仕事のさきへ 10」が開催。2人の日本人陶芸家による繊細な技を体感しよう

京都・八坂にある道具店「日東堂(にっとうどう)」が、日本のクラフトマンシップが光る器を一挙に集めて展示販売。作家の息遣いが感じられる作品展「手仕事のさきへ 10」を、5月13日(土)から28日(日)まで開催する。

日本の伝統や文化が息づく陶器の数々を、その目で直接確かめてみては。

陶芸家・竹内保史氏と近藤康弘氏の作品を展示販売

今回の展示販売イベントでは、「日本の藝と道具」の未来を担う2人の作り手、陶芸家・竹内保史(たけうち やすし)氏と、同じく陶芸家・近藤康弘(こんどう やすひろ)氏の作品を、「日東堂」2階の多目的スペースにて展示する。

竹内氏は、江戸時代末期に50年間だけ焼かれていた兵庫県丹波篠山市の「王地山焼」の伝統技法を継承する職人。また同時に、現代的な表現を通して「王地山焼」の新たな形を模索する探求者だ。

同氏はその作品に、自身が考案した技法である「流麗鎬(りゅうれいしのぎ)」を活用。流れるように彫られた曲線の連なりに映える、美しい釉薬の濃淡が特徴となっている。

作:竹内保史氏

作:竹内保史氏

一方、近藤氏は江戸時代末期から続く栃木県益子町の「益子焼」に打ち込む陶芸家。自身の住む土地の伝統的な素材や技法を下敷きにした作品は、しっかりとした土の質感や、豪快な刷毛目、釉薬のしたたりが印象的だ。

作:近藤康弘氏

作:近藤康弘氏

どちらも独特の趣があり、日本の陶芸品の美しさが感じ取れる。

日本ならではの技が生きた道具を扱う「日東堂」

今回の作品展の会場となっている「日東堂」についても紹介したい。

日東堂は、「日本の藝と道具」をコンセプトに、日本の技術力にフォーカスした日用品を取り扱う店。

2階建ての町屋風の店内には、オリジナルブレンドのコーヒーを販売するコーヒースタンド「KYOTO COFFEE」を併設。京都の観光名所の1つ「八坂の塔」(法観寺)を眺めながらゆったり過ごせる空間を用意している。

同店では、2021年11月から作品展シリーズ「手仕事のさきへ」を実施。今回の作品展は、記念すべき10回目の開催となる。竹内氏と近藤氏による、暮らしに寄り添う作品の数々を楽しんでほしい。

手仕事のさきへ 10 竹内保史 近藤康弘
期間:5月13日(土)~28日(日)
会場:日東堂
所在地:京都府京都市東山区八坂上町385-4
営業時間:10時~18時

日東堂公式サイト:https://nittodo.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000357.000001499.html

(IKKI)