東京入谷(台東区)に鎮座する小野照崎神社は、紅葉が見頃を迎える季節に合わせ、11月末日までの期間限定で、紅葉や銀杏が美しい4面ひと繋ぎの特別御朱印の授与を開始した。
この特別な御朱印は、キラキラの箔押しを水彩で彩った豪華な御朱印に奉製。銀杏と紅葉の背景に神社の御祭神・小野篁(おののたかむら)公、御配神・菅原道真(すがわらのみちざね)公の詩をあしらう。
平安時代初期の政治家・小野篁公を御祭神とする神社
「小野照崎神社」は、平安時代前期の852年に創建、台東区入谷に鎮座する古い歴史を持つ神社。平安時代初期の政治家・マルチアーティストである小野篁公を御祭神とする。
境内には、富士山から運んだ溶岩で築き上げた「富士塚」があり、重要有形民俗文化財に指定。大祓と富士山の開山に合わせた毎年6月30日と7月1日の例祭には、一般の登拝が可能だ。
本殿は、関東大震災・東京大空襲という2度の大火を免れ、正面部分は江戸時代後期のものとされ、例大祭は毎年5月19日に一番近い週末に実施する。
また同社は、国民的俳優である故・渥美清氏ゆかりの神社としても知られている。渥美氏がまだ無名だった頃、煙草を断つので役を下さいと願掛けをしたところ、直後に映画『男はつらいよ』シリーズの主役に抜擢されたとの逸話がある。
山の紅葉も色づきはじめ、秋の風は山を錦のように染め上げていくこの季節。「小野照崎神社」の社叢も黄に紅に色づき始め、11月末頃には、本格的な紅葉を迎える。
そんな、「美しい景色と自然への返礼として雅楽を捧げる…」のが、今回の特別御朱印である「秋奉」のストーリー。秋の実りへの感謝を込めて、4面ひと繋ぎとなる特別御朱印を奉製する。
紅葉の大パノラマを描いた「秋奉(しゅうほう)」特別御朱印
特別御朱印は「透かし紙」を合わせた二層式。帳面の上に貼られた「透かし紙」には、秋の実りに感謝をして舞楽を捧げる様子を水彩で描き、キラキラ光る極細の金銀箔をあしらって、麗らかな秋の光を表現。
特別御朱印には、御祭神・小野篁公、御配神・菅原道真公が詠まれた秋の名歌を配す。この2つの名歌をもとに、秋に奉じる特別御朱印のストーリーが形作られる。また、御朱印を受けた人は、季節にまつわるコラムを掲載した特別なリーフレットを分けてもらえる。
特別御朱印の初穂料は2,000円、授与期間は11月末日までだが、数に限りがあるので、なくなり次第終了となる。
「小野照崎神社」の紅葉の様子は、神社公式Instagram・Twitterにより、定期的に境内の色付き具合が見られるので参考にしてみては。
また、神道には古くから伝わるお参りとして、月に一度、決まった神社に参拝する「月参り」の習慣がある。「小野照崎神社」では、その印に、月毎に「特別御朱印」「待ち受け壁紙」を用意する。
秋の季節はもちろん、月に1度「小野照崎神社」に参拝し、御朱印をいただくことで、御神縁に想いを馳せてみてはいかがだろう。
小野照崎神社
所在地:東京都台東区下谷2丁目13-14
公式サイト:https://onoteru.or.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/onoterupr
公式Twitter:https://twitter.com/onoterupr
公式Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCQYipGvbPMMZYj8DDynBXFw
(高野晃彰)