さらなる移動の自由と歓びを! スカイドライブ社による“空飛ぶクルマ”が実用化へ

2025年に開催される「大阪・関西万博」に向け、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスを担う、“空飛ぶクルマ”の開発が進められている。これが実現すれば、よりスマートかつ新しい移動の歓びを日常的に味わうことができるのだ。

“空飛ぶクルマ”とは?

“空飛ぶクルマ”に明確な定義はないものの、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」を満たしたモビリティが、ひとつのイメージとされる。

諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、実用化に向けた開発が進行中。日本においては、2030年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。

先鋭的でスタイリッシュな「SD-05型(2人乗り)」

今回、車両デザインとイメージ動画が公開されたSkyDrive式「SD-05型(2人乗り)」は、空飛ぶクルマや物流ドローンなどを手掛けるスカイドライブ社の最新モデルで、2020年8月に公開有人飛行テストを成功させた「SD-03(1人乗り)」の後継機にあたる。

新ジャンルの移動手段にふさわしい「プログレッシブ」をキーワードにしたデザインは、実に先鋭的でスタイリッシュだ。

そのデザインは、鳥や動物のストリームラインを研究し、エアロダイナミズムを追求した結果でもあり、サイドから見たメインボディはS字型の美しいシルエットを描き、上から全体を見たときにはパールホワイトの“ツバメ”の姿が浮かび上がる。

地形をショートカットできるスマートな移動

機体の上部には、12基のモーターとプロペラを配置。また、飛行をより安定させる役割を果たす、水平&垂直尾翼も備える。

最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/h。たとえば、大阪ベイエリアのレジャー施設「A」から「B」への直線距離はわずか1km程度だが、海を隔てるため公共交通機関を使うと約40分かかるケースがある。そんな時に同機を使えば、約5分でスマートに移動できるのだ。

日本初となる国土交通省の型式証明取得を目指し、大阪・関西万博での事業開始を予定している「SD-05型」。日本の“空の道”を走る、最新鋭のエアタクシーに乗れる日が、今から待ち遠しい。

SkyDrive式 SD-05型
イメージ動画:https://youtu.be/36tDLW-mFiU

(zlatan)