激闘を制した車は?世界耐久選手権第5戦となる「富士6時間耐久レース」の結果発表

2022 FIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championship 以下、WEC)第5戦となる「富士6時間耐久レース」が、9月9日(金)に富士スピードウェイで開幕した。9月11日(日)決勝日を迎え、期間中延べ 41,000人が来場した。

今回はレースの開催結果をお届けする。

2022年WEC第5戦となった富士6時間耐久レース

晴天に恵まれたスタート前のグリッドセレモニーでは、ソプラノ歌手・野々村彩乃氏が国歌を独唱。

次いで陸上自衛隊ヘリから隊員が地上に降下し、「スタートフラッグマーシャル」を務める杉浦佳子選手(東京2020パラリンピック 女子ロードレースの金メダリスト)に日本国旗を手渡す「スタートフラッグハンドオーバー」を実施。

その後、杉浦選手が日本国旗を振りフォーメーションラップが開始され、富士での決勝レースがスタートした。

「TOYOTA GAZOO Racing」がレースを制覇

「LMHクラス」ではTOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)の2台が序盤からレースをリードし、中盤から8号車が1位、7号車が2位のワンツー体制が続き、そのままゴール。TOYOTA GAZOO RacingがWEC富士5連覇を果たした。また、国土交通省大臣杯には平川亮選手が選ばれた。

また、11年ぶりに耐久レースに復帰し、ニューカー「Peugeot 9X8(プジョー9X8)」で参戦したPeugeot TotalEnergies(プジョートタルエナジーズ)は、93号車がWEC富士で完走し、今後の活躍に期待を持たせる結果となった。

毎戦激しいバトルとなる「LMP2クラス」は、序盤上位4台が10秒以内で争う混戦に。

中盤、トップで逃げるWRT 31号車をJOTAの2台が猛追する展開となるも、31号車がトップを譲らずチェッカーを受け、今シーズン3勝目を飾った。

「LMGTE Proクラス」ではFerrari 488 GTE Evo(フェラーリ488GTEエヴォ)を駆る51号車と52号車のAF Corse(AFコルセ)2台がワンツー体制でレースをリードし。PORSCHE GT TEAM(ポルシェGTチーム)92号車が3位で追いかける展開が続き、51号車がトップチェッカー、2位に52号車が入り、フェラーリチームがワンツーフィニッシュを決めた。

「LMGTE Am クラス」では日本人ドライバー藤井誠暢選手が駆るD’Station Racing(Dステーションレーシング)777号車が序盤先頭に立つも、予選クラストップのTF SPORT 33号車が追い抜く展開に。

その後、フェラーリ勢の2台IRON DAMES(アイアン・デイムス)85号車とAF CORSE 54号車の猛追をかわした33号車が今シーズン3勝目を飾った。また、777号車は終盤54号車を抜き去り、母国日本で3位表彰台を獲得した。

富士スピードウェイ公式WEBページ:https://www.fsw.tv/

(IKKI)