地域のコミュニティを生み出すワイナリーが、長野県小諸に2023年春オープン

「農業で人と人をつなぎ、ふれあいを生み出す」をコンセプトにしたワイナリー・ショップ&レストラン「STARRACE KOMORO(スタラス小諸)」が誕生。長野県小諸市飯綱山公園に、2023年春オープン予定だ。

農業で人と人をつなぎ、ふれあいを生み出す場を公園に

地域の活性化と公園の整備を両立

Greve.t(グレーべ)社は、長野県小諸市が公募設置管理制度「Park-PFI」を活用して公募した「小諸市飯綱山公園官民連携魅力向上事業」を担う民間事業者に選定され、公園管理者である同市より、事業計画にあたる公募設置等計画の認定を受けた。

Park-PFIは、民間資金を活用した公園の整備・管理手法として2017年に創設された制度だ。

Greve.t社は「STARRACE KOMORO」を老若男女問わず、訪れる人々がくつろげる憩いの場、癒しの場、誰もが何度も足を運びたくなるような魅力的な場所にするため、公園としての魅力向上となる整備を行い、公園の活性化を促す。

地域農業・ワインに関する情報発信の場

同施設は、ワイナリー・ショップ、本格レストラン、テイクアウトコーナー、農作物直売などの物販、地域農業・ワインに関する情報発信の場となる予定だ。

また、「農業で人と人をつなぎ、ふれあいを生み出す」というコンセプトの実現のため、農業体験ができる体験型公園施設として、公園利用者と地域住民が積極的に交流できる場を創出する。

ワインで人と農業をつなぐ。小諸ならではのワイン作り

同社は、耕作放棄地をあらためて耕しブドウ畑として蘇らせ、新しい風景を作ることを目指しワイン造りをはじめた。

豊かな自然と歴史を感じる街並みが四季折々の表情をみせる小諸市は、北に雄大な浅間山、南西に千曲川が流れる自然豊かなまち。年間を通じて雨の日が少なく、豊富な日射量と大きな寒暖差があり、国内でも屈指の晴天率を誇るブドウ栽培に適した地域だ。

そんな小諸の地で、標高650mから950mの市内に点在する耕作放棄地を開拓し、欧州系品種を中心に約17,000本のブドウを栽培。必要最低限の農薬で自然を尊重し、小諸市でしか表現できない味わいを目指す。

“テロワール”と称されるように、ワインの味わいはブドウの生育地の土壌、地勢、気候に関係する。同施設にて開業するワイナリー・ショップ棟は、“大地”をテーマにしたインテリアデザインで、圃場の力強さと、生産されるワインの繊細な香り、色、味を感じる空間を表現する。

軽井沢から車で約30分。飯綱山公園は、小諸高原美術館やドッグランなども併設している自然豊かな公園だ。浅間山、南アルプス、晴れた日には富士山まで見渡すことができる雄大な景色が楽しめる場所で、小諸ならではのワインを楽しみたい。

STARRACE KOMORO(スタラス小諸)
所在地:長野県小諸市大字諸字東房151-1 飯綱山公園内
営業時間:未定
URL:https://www.starrace.jp

(田原昌)