「次の食事は何を食べようか?」滞在中はずっとこんなことを考えてしまうくらい、イスタンブルは食の魅力が詰まった街だ。
トルコ共和国文化観光省は、世界で最も権威のあるレストラン格付け機関として知られるミシュランガイドが『ミシュランガイド・イスタンブル版』を今秋に刊行することを発表した。
美食文化の中心地であるイスタンブルのミシュランガイド
ガストロノミーとシティを組み合わせた「ガストロシティ」。イスタンブルは、数々の受賞歴のあるファインダイニングをはじめとする多様な食文化を提供している。
歴史上、さまざまな帝国の首都であったイスタンブルは、長い間において大陸にまたがる美食文化の中心地であったことに加え、有名な宮殿料理の発祥の地でもある。
過去と未来を結びつける、創造的でダイナミック、かつ独創的な食文化を持つイスタンブルは今回、1900年代から世界の飲食業界を率いり、世界中の美食家から信頼を得ているミシュランガイドの38番目のデスティネーションとなる。
文化が交差することで生まれた「食の街」
地中海沿岸に位置し、ボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、2021年には約3,000万人の訪問客を迎えた。
文化が交差するトルコは、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けている。
文化観光大臣からのコメント
『ミシュランガイド・イスタンブル版』に関して、トルコ共和国メフメット・ヌリ・エルソイ文化観光大臣はこう語っている。
「世界で最も観光客が訪れる都市の一つであるイスタンブルを『ガストロシティ』として位置づけることで、おいしい料理や特別な味に興味を持つ観光客をトルコに引きつけることになるでしょう。
ミシュランガイドがイスタンブルの飲食文化に関心を寄せたことは、トルコがガストロノミーツーリズムの最前線にいることを証明しています。ミシュランガイドは、オリジナリティ、多様性、持続可能性、創造性が特徴的なトルコの料理業界を、全く新しい視点で世界のステージへと導いてくれるでしょう」
ミシュランガイドのディレクターのコメント
ミシュランガイドインターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏はこう語る。
「イスタンブルはその歴史、文化、異文化間のアイデンティティで何世紀にもわたって世界を魅了してきており、イスタンブルがミシュランの仲間入りすることを歓迎いたします。
ミシュランガイドのイスタンブル版の刊行は、世界中の美食家たちへイスタンブルを紹介することとなります。古くからの伝統と、独自の味覚のアイデンティティを形成する若くオープンマインドでクリエイティブな才能が溢れるイスタンブルの料理シーンには私たちのチームも驚きました」
次のイスタンブルへの食満喫の旅をプランニングには欠かせない一冊となりそうだ。
トルコ観光局:http://www.tourismturkey.jp/
(冨田格)