社会人アンケート結果から見る、コロナ禍の「忘年会」に求めるものとは

コロナ禍における忘年会への意識調査が実施された。

■コロナ禍は忘年会への参加意識を変えたのか?

法人・団体向けのフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」を運営する日本フードデリバリー社は、「くるめし弁当」の会員を対象にアンケートを実施し、2020年の忘年会、及び2021年の忘年会に対する意識調査を行った。

この調査は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による日々の生活スタイルの大きな変化に伴い、毎年行われてきた季節のイベントにも変化がみられるのではないかと考えたことから実施した。

「2020年の忘年会及び2021年の忘年会に対する意識調査」

調査対象:全国、20歳以上の「くるめし弁当」会員 男女692人
調査方法:インターネットを用いたアンケート調査
調査期間:10月6日(水)~10月12日(火)

■2020年の忘年会について

新型コロナウイルスの感染拡大後はじめて迎えた年末、約8割の人が忘年会は「開催されなかった」と回答した。

忘年会に「参加しなかった」と回答した人に、忘年会が開催された場所を尋ねたところ、過半数の人が「飲食店」と回答。また、理由としては「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」が9割近くを占めた。

■2021年の忘年会について

2021年、対面での忘年会が開催された場合、「参加したい」人と「未定」の人が拮抗する結果となった。

「参加したい」人の7割近くが「職場、身近な人と1年の労をねぎらいたいから」と回答した。

一方、「参加したくない」と答えた人の理由は、「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」が多かった。

「未定」と答えた人に対して、どのような条件の忘年会であれば参加したいか尋ねたところ、「少人数であれば参加したい」が最も多く、「開催場所に応じて参加したい」「弁当など、個食の食事会であれば参加したい」という回答が多かった。

参加したい忘年会の条件として「少人数であれば参加したい」を選択した人を対象に、求める開催人数について尋ねたところ、自分を含め「3~4人」と回答した人が全体の約7割を占める結果となった。続いて「5~6人」と回答した人が多く、97.2%の人が望ましい忘年会の開催人数は自分含め6人以下と考えていることが分かった。

参加したい忘年会の条件として「開催場所に応じて参加したい」を選択した人を対象に、望ましい開催場所について尋ねたところ「飲食店」が最も多く、「オフィス」「レンタルスペース」と続いた。

フリーテキストには換気を行っている、人数に対して余裕のあるスペース、など感染症対策を行っていることが重要だとする回答が多く寄せられた。

緊急事態宣言が明け、新規陽性者数も落ち着いている状況だが、コロナ以前のような大人数の酒席・会食に対しては敬遠する人が多い。コロナ禍は、日本の忘年会という文化の形を大きく変えてしまったようだ。

くるめし弁当:https://www.kurumesi-bentou.com
シェフコレ:https://www.chef-colle.com/

(冨田格)