この秋、日本各地で作られているサステナブルな工芸品や製品の展示会が行われる。エコとともに考えなくてはならない、サステナビリティを体験できるイベントだ。

■「当たり前の経済」を再考する

日本のサステナブルを発信するプロジェクト「Meguriwa （めぐりわ）」が、マーケット・合同展示会イベントを開催する。

社会構造が大きく変化するうねりの中で、我々は「無目的な自然（気候変動、ウィルスや地震など）」と共生を続けなければならない。自然との境界をつくらず、自然を恐れ感謝する「当たり前の経済」を再考すべき今、「サーキュラー・バイオエコノミー」が社会に示せるビジョンは大きいと思われる。

「Meguriwa」は、古来の営みと変わることのなく「地球に生きること」に向き合い、共に学び、楽しみながら未来をつくる場になるだろう。

風土から生まれる美意識、先人がつくりあげてきた文化、そして科学的な視点。モノヅクリをとりまく地域文化やヒトを、さまざまなコンテンツ（セミナー・商談会・マーケット・ワークショップなど）で伝える。

今回は、繊維リサイクルの新素材「リフモ」や廃棄デニムから作った紙など、素材の商談ができる素材展示も同時開催。またオンラインセミナー「めぐりわのまなびば」を、事前イベントとして１ヶ月前より毎週で開催予定だ。

■和と洋のモダンな空間

渋谷駅南街区の、再開発で賑わいを見せるエリアに、時を忘れたかのようにひっそりと佇む邸宅がある。伝統的な和の雰囲気と西洋のモダンな様式が混在し、どこか懐かしさを感じる空間でこのイベントを開催する。

間伐材をつかった商品や、売り上げの一部をつかって環境保全活動を行うプロダクト、再生デニムなど、循環型のモノヅクリにとりくむ全国のつくり手、企業が手掛ける作品、商品、素材が一堂に会す。

これからのことを考えながら、日本の技術によるサスティナブルな製品に触れてみては。

Meguriwa展
テーマ 「回復と再生」

日時：11月12日（金）13日（土）
料金：入場無料
チケット発売：https://peatix.com/event/1833758/
Meguriwa：https://meguriwa.life/

（田原昌）

※新型コロナウィルスの感染拡大状況により、開場時間、内容は急遽変更になる可能性あり。