コロナ禍の影響で人々の貯蓄はどのように変化したのか?20~59歳の男女を対象にアンケート

昨年から続くコロナ禍の影響で、人々の貯金に関する意識がどう変化したのか?

■コロナ前後で貯金が増えたのは約20%

お金にまつわる情報サイト「マネーの空」は全国2,401人の20~59歳の男女を対象に、コロナ禍以降の貯金についての調査を行った。コロナ禍以降、額が増えていると回答したのは2,401人のうち、約20%の463名だった。

・調査結果の概要
コロナ禍以降、貯金額が増えている人は全体の19.3%
貯金額が減っている・変わっていない人は全体の80.4%
毎月の貯金額で最も多かった金額は「8万円以上~10万円未満」
貯金が「減った」「変わっていない」理由で最も多かったものは「出費が増えたから」
現在の貯金額で最も多かった金額は「0~25万円」
コロナ禍以降節約を意識するようになった人は全体の51.7%

■出費の増加と収入の減少により、半数以上が節約を意識

・約8割以上が貯金できていない

今回、コロナ禍以降の貯金実態のアンケート調査を行うにあたり、2,401人に貯金額が増えたか減ったかの調査を行った。調査の結果、コロナ禍以降貯金額が増えた人は463人という結果に。貯金額が減った・変わっていない人は1,930人であり、全体の80.4%を占めている。

・毎月の貯金額はバラツキがみられる結果に

貯金額で最も多かった金額は「8万円以上~10万円未満」。次いで「4万円以上~6万円未満」が多い結果に。最も多い毎月の貯金額は「50万円」だっら。

・コロナ以降、出費が増えたことで貯金ができなくなった

貯金額が増えていない理由で多かったのは「出費が増えたから」で全体の35.5%。次いで多かったのが「収入が減った」の33.6%であり、「そもそも貯金をする習慣がない」も29.3%と多くいる結果となった。

・現在の貯金額は0~25万円が多い結果に

現在の貯金額を調査したところ、多い順から以下のように。

0~25万円(29.3%)
600~800万円(12.5%)
200~400万円(11.1%)
100~200万円(10.7%)
25~50万円(8.1%)
それ以上(8.0%)
75~100万円(7.9%)
400~600万円(7.4%)
50~75万円(4.9%)

貯金額には大きな差があることがわかる。最も多い貯金額は「2億円以上」。

・コロナ禍以降節約を意識するようになった人は半数以上

コロナ禍以降、節約を意識するようになった人は全体の51.7%、特に意識していない人は全体の48.3%。

・調査概要
アンケート内容:コロナ禍以降の貯金に関するアンケート
調査期間:2021年5月7日~2021年5月9日
調査対象:全国の20~59歳の男女
調査エリア:全国

コロナの影響により半数以上が節約を意識するようになっており、その影響力の大きさが改めてよくわかる結果となった。

(TF)