感染症専門医がオンラインで診療相談。 がん患者対象サービス開始

多くの日本人にとって他人事ではない病気の筆頭が「がん」だろう。「がん」だと告知された時の不安を、少しでも解消できるセカンドオピニオン・サービスがあることをご存知だろうか。

■セカンドオピニオン提供サービス「Findme」

がんの治療法は年々進歩しており、様々な治療法が選べるようになった。

しかし 「今の治療法でいいのだろうか?」「他に選べる治療法はないのだろうか?」といった悩みや不安を持っているがん患者は少なくないそうだ。

そのような悩みや不安を持つ患者が少しでも安心して治療に臨めるようにと、2018年4月、インターネット上で書面にてセカンドオピニオンを提供するサービス「Findme(ファインドミー)」がスタートした。

がん患者は手術や治療開始までの限られた時間の中、「Findme」を利用することで複数の医師から同時にセカンドオピニオンを受けることができ、迅速に悩みや不安を解消した上で治療に臨むことができるようになる。

■がん専門医にオンラインで相談できる

「Findme」が提供する「Findmeスペシャリストドクターズ」は、全国約40名のがん専門医の中から、自分の疾患部位や希望する治療法、病状による不安などからマッチした医師を選びオンラインで相談できるサービスだ。

がん専門医が近くの医療機関にいない場合、外出困難な状況下でも、自宅からスマホやPCで相談可能。申込から最短3日で相談でき、紹介状が無くてもOK。専門医より提示された治療を希望する場合は相談後の転院も可能だ。

「Findmeスペシャリストドクターズ」を利用した7割のがん患者は地方から申込しており、全ての相談者が紹介状の提出無しで診療相談している。また約半数は診療相談後、相談医師の病院への転院を希望、平均約1週間程度で転院が実現している。

このように、オンラインで医師の意見を聞くことができるだけではなく、受診相談終了後の具体的なコミュニケーションも実現できていることから、実施率の低いセカンドオピニオン課題解決の一助として期待されている。

■岩田健太郎氏がスペシャリスト・ドクターズに

「Findmeスペシャリスト・ドクターズ」は、新型コロナウイルスなどの感染症に関する様々な知見と豊富な感染治療経験を持つ神戸大学医学部附属病院 感染症内科 診療科長 岩田健太郎氏が新たに加入したことを発表した。

これにより、免疫力が低く外出困難である、または近くに専門医のいない地方に住むがん患者などが、自宅から感染症に関するアドバイスを受ける事が可能となった。

最後に、岩田健太郎氏のコメントを紹介しよう。

内科、感染症科、漢方内科の専門家です。もしも感染してしまった場合にどのような治療が有効なのか? 分からないがゆえの不安を解消すべく、感染症の診断、治療、予防や発熱のご相談など、どんなご相談、ご質問にも一所懸命お答えします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

プロフィール
神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座 感染治療学分野 教授
神戸大学医学部附属病院 感染症内科 診療科長
神戸大学都市安全研究センター 感染症リスク・コミュニケーション研究分野 教授

 

Findmeスペシャリスト・ドクターズ:https://www.findme.life/so/hospital/specialist
Findme:https://www.findme.life/

(冨田格)