今年2月に初公開されていた新型ヴェゼルは、激戦区のコンパクトSUV市場において、「あたらしい気分」をもたらしてくれるモデルだ。
グレード構成は、販売の中心となるハイブリッドが3タイプ、ガソリンは「G」のみ。ハイブリッドでは、ベーシックな「e:HEV X」、充実装備の「e:HEV Z」、パノラマルーフやツートーンボディ、内外装の随所に専用アクセントを施した「e:HEV PLaY」が揃う。
ボディサイズは全長4,330×全幅1,790×全高1,590mmで、先代の最終モデルと比べると、全長は変わらず、20mmワイドで、15mm背が低い。最低地上高は、FFが先代と同じ185mmもしくは195mm、4WDが170mmもしくは180mmを確保している。
外装デザインは、上質感やモダンな雰囲気が際立つ。ボディ同色としたフロングリルはボディやヘッドライトとの一体感を高め、サイドビューは水平基調のラインやクーペライクなCピラーの傾斜が印象的。リアドアのオープナーをウィンドウエリアに隠す手法は、先代モデルを継承している。
一方の内装デザインは、写真からも伝わるリラックス感が心地いい。もちろん見た目だけではなく、カラダが触れる部分にはソフトパッドを多用。そよ風アウトレットや静電タッチ式LEDルームランプといった快適アイテムも、全グレードで標準装備する。
また、先代モデルと同寸のホイールベース長ながら、シート取り付け部などの工夫によって、後席レッグスペースは35mm広くなっている。全体の変貌ぶりと比べると地味ながら、大きな改良ポイントと言えるだろう。
パワートレーンは「e:HEV」と1.5Lガソリンの2種類で、「e:HEV PLaY」以外のグレードではFF/4WDを選択できる。
「e:HEV」は、ほぼ全域においてモーターで走行しながら、高速走行時はその領域を得意とするエンジンにバトンタッチ。基本的にエンジンは発電に徹しているので、日常的にはEVライクな「あたらしい気分」を味わえる。
ドライブモードはノーマル・スポーツ・ECONの3種類で、減速エネルギーの回生量も4段階で調節できる。WLTCモード燃費は、FFが24.8km/L、4WDが22.0km/Lをマークする。
e:HEV×リアルタイムAWDという組み合わせも注目で、雪道や悪路といった様々なシチュエーションにおいて、さらなる安定感と愉しさを感じられるだろう。
また、運転支援技術の「ホンダ センシング」はもちろん、意外にも国内のホンダ車として初搭載だというヒルディセントコントロールを全グレードで標準装備する。
■グレードおよび価格
e:HEV PLaY=329万8,900円(FF)
e:HEV Z=289万8,500円(FF)/311万8,500円(4WD)
e:HEV X=265万8,700円(FF)/287万8,700円(4WD)
G=227万9,200円(FF)/249万9,200円(4WD)
(zlatan)
画像元:本田技研工業
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