自動車のガソリンエンジンが誕生してから約80年後の1967年、かつては夢のエンジンと言われていたロータリーエンジンの実用化に成功したマツダが再びやってくれた。
SKYACTIV-Xは、マツダ独自の燃焼制御技術「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」によって、これまで不可能と考えられていたガソリンエンジンにおける圧縮着火を世界で初めて実用化し、内燃機関の可能性を広げた意欲作となる。
その特長は、ガソリンエンジンならではの高回転までの伸びの良さとディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性の融合にあり、さらにマイルドハイブリッドシステムの「M Hybrid(エム ハイブリッド)」を組み合わせることによって、省燃費性やアイドリングストップからの再始動時などの滑らかさに磨きをかけている。
また、エンジンを吸音材で囲んで(カプセル化して)静粛性を向上させながら、より上質でクリアなサウンドを実現しているという。
排気量2.0LとなるSKYACTIV-Xのスペックは、最高出力180ps/6,000rpm、最大トルク224Nm/3,000rpm。トランスミッションは6速ATもしくは6速MTが組み合わされる。
使用燃料はプレミアムガソリンとなり、WLTCモード燃費はFF車が16.8km/L(6速AT)~17.0km/L(6速MT)、AWD車が15.8km/L(6速AT)~16.4km/L(6速MT)。
すでにMAZDA 3のSKYACTIV-X搭載車を購入あるいは試乗したユーザーからは、「発進後の加速が滑らか。アクセルを踏んだ分だけスーッと加速する」、「静かなディーゼルのよう。M Hybridのアシストで変速ショックも少ない」、「SKYACTIV-Xを試乗した後に他のクルマに乗ると、自分の思った通りに動いていない事を実感した」といった声が上がっているそうだ。
■グレードおよび価格
・CX-30 SKYACTIV-X搭載車
X プロアクティブ=329万4,500円~353万1,000円
X プロアクティブ ツーリングセレクション=341万5,500円~365万2,000円
X Lパッケージ=347万7,100円~371万3,600円
(zlatan)
画像元:マツダ
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