今回の「アバルト 595 コンペティツィオーネ スティーレ」は、595シリーズの中でもっとも刺激的な頂点モデルをベースに、高級感と快適性をバランスさせたブラウンのフルレザー・スポーツシートを採用する点が特徴となる。

ベース車が採用するレーシーなサベルト製スポーツシートに対し、このシートはサイドサポート部分の張り出しが小さいため、普段使いや乗り降りのしやすさに秀でる。スタイリッシュな見た目や手触りも、オーナーの所有欲を満たすことだろう。

イタリア語でスタイル（Style）を意味する「スティーレ（Stile）」という名は、シートを変更したことでサソリの毒が少しだけマイルドになっていることに由来する。

ボディカラーは「Bianco Gara（ホワイト）」「Rosso Abarth（レッド）」「Grigio Record（グレー）」の3色で、このうち「Rosso Abarth」はベース車に設定されていない限定車向けのボディカラーとなる。

限定255台の内訳は、ボディカラー毎に5速MTが40台ずつ、5速AT（シングルクラッチ）が45台ずつ。

心臓部に搭載する1.4Lの直4ターボエンジンは、最高出力180ps/5,500rpm、最大トルク230Nm/2,000rpmを発揮。SPORTスイッチを押すと、最大トルクが250Nm/3,000rpmまで引き上げられ、電動パワステの制御もスポーツテイストになる。

そのほか、スポーツサスペンションやブレンボ製ブレーキ、高性能エキゾーストシステム「レコードモンツァ」などを採用し、小さなサソリの異名に相応しい刺激的な走りを実現する。価格は、5速MTが378万円、5速ATが395万円。

（zlatan）

画像元：FCAジャパン