新しい価値観を持つミレニアル世代は、旅においても重視する視点が違うという。
世界最大級の宿泊予約サイト「Hotels.com™」の「グルメ・トラベル調査」によると、世界のミレニアル世代の美食家たちにとって、パリ、東京およびローマが「おいしい旅行先」のトップ3であることが判明した。
旅先では美味しいものが食べたい!そんな動向をまとめた。
「おいしい旅行先」トップ5(グローバル)
1. パリ(27%)
2. 東京(23%)
3. ローマ(22%)
4. ロンドン(21%)
5. ニューヨーク(16%)
「おいしい旅行先」トップ5 (日本)
1. ミラノ(25%)
2. パリ(24%)
3. 京都(23%)
4. ローマ(18%)
5. 東京(17%)
3分の2のミレニアル世代(70%)は、ローカルフードが旅行先を決める上で最大の決め手であると回答。若い世代は、今や観光やアウトドア活動よりも、休暇中に食べる美味しい現地の料理に一層大きな興味を抱いているようだ。
さらに、彼らは旅行先で写真を撮る際に、友達よりも食べ物を選ぶという結果も。SNS上の食べ物の写真は増加傾向にあり、ミレニアル世代は1週間の旅行で142枚の写真を撮り、そのうちほぼ4分の1が食べ物の写真だったという結果だった。
また、食べ物好きなミレニアル世代が最も多くSNSに載せるのはピザで、ドーナッツやインスタ映えするフリークシェイクといった魅惑のスイーツや、本格的なハンバーガーやビールがそれに続く。
■日本人のミレニアル世代の旅行者にとっての「食」
「食」は旅の最中だけでなく、旅の計画中や旅が終わった後も大事な要素となっていることが判明。約50%の回答者は、すばらしいレストランや現地の料理が旅行先の決め手になると答えている。
・旅行に行く前に、レストランや外食ができる場所のリサーチを前もってする
・旅行後友達にまず話すのは旅行先でおいしかったグルメ
・旅行先の現地の隠れたグルメスポットを探すことも重要
■フードアーティスト「カール・ワーナー氏」とのコレボレーション
ワーナー氏は、世界の美食旅行者が愛して止まない都市をそれぞれの都市の名産品で表現。たとえば、パリの建物はチーズ、ローマのパンテオンはパスタ、日本の富士山は海苔。これらの作品はまさに「食べることができるアート」だ。
70%のミレニアル世代の旅行者が、休暇中の旅行先を選ぶ際に現地での観光やアクティビティーよりも食事を重視すると回答している。
現地の食に対する深い関心は、ひょっとすると現地の人たちとの距離を縮める鍵になるかもしれない。
(田原昌)