品川プリンスホテル Nタワーで、自律走行型デリバリーロボットが運用中

ロボットを利用した近未来のサービス。それが、プリンスホテルで始まっている。

「品川プリンスホテル Nタワー」では、客室に荷物を届けるデリバリーロボット「Relay(リレイ)」の運用を開始している。

「Relay(リレイ)」はシリコンバレーに拠点を置くロボットベンチャー「Savioke(サビオーク), Inc.」が開発・製造した自律走行型デリバリーロボットで、障害物を回避しながら自動走行し、エレベーターにも自動搭乗して客室のドア前まで到達することが可能な機能を備えている。導入にあたり、まずは客室アメニティデリバリーからスタートさせ、運用ノウハウの蓄積を図り、今後のホテル内デリバリーの利便性向上や運用の効率化へ向けた第一歩としている。

品川プリンスホテル Nタワーは、2013年のリニューアルオープン以来、チェックイン・アウトの自動システム、宿泊者無料のコミュニケーション空間「ビジネスラウンジ」での朝の軽食サービス「N’s Morning」、宿泊者専用ロッカーの設置など、モバイルネイティブなビジネスユーザーのための独自のサービスを展開。今回ロボットを活用したサービスを新たに開始することで、利便性の高いクイックサービスがチェックインからチェックアウトまで一貫して可能になり、東京の新たな玄関口・品川を代表する新スタイルのシティホテルとして更なる進化を図る。

サービスの流れ
1)客室から電話でオーダー
2)スタッフがロビーで「Relay」に荷物をセット
3)ロビーを出発・エレベーターも自動搭乗
4)障害物や人を回避しながら移動
5)電話で到着を知らせ、宿泊客が荷物を取り出す
6)ロビーに戻り自動充電

プリンスホテルでは、今回の「Relay(リレイ)」導入をはじめ、昨年開業した「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」では全客室にタブレット設置した「ルームマネジメントシステム」を、2019年度(予定)にはICT・AIを活用した新ブランド「Prince Smart Inn(プリンス スマート イン)」を開始するなど、利便性と快適性の向上を追求するため今後も最先端のICT・AIを活用したさまざまな取り組みを行うという。まさに、ホテルにおける近未来的なサービスの開始である。

そして、12月1日(金)~25日(月)までは、ロボットがクリスマスのサプライズを演出する宿泊プラン「ロボットが届けるクリスマス」も。デリバリーロボットがサンタクロースとして、お客さまから預かったプレゼントをご指定の時間にあわせてお部屋に届けてくれる。お部屋の前に到着すると蓋を開けてプレゼントをお届けするなど、お子さまや彼・彼女へのユニークなクリスマス演出としておすすめだ。

(田原昌)