温泉と欧風創作料理を堪能する宿 野沢温泉「かわもとや」

野沢温泉といえば、スキー場や外湯巡りが有名である。今回は外湯のひとつ「熊の手洗湯(くまのてあらゆ)」のすぐ隣に建つ「かわもとや」を紹介しよう。

外観は温泉場の古くからのホテルといった様相だが、2011年にリニューアルオープンしている。

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ロビーエントランスをモダンな造りに改装し、大浴場は木の香が漂ってくるような新しい板壁が清々しい。大浴場には「麻釜(おがま)」の源泉が100%掛け流しで注ぐ。

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客室も新しくきれいにしてあり、気持ちよく過ごすことができる。部屋にあるシャンプー類などのアメニティは、かわいらしい巾着袋に入っている。外湯巡りではシャンプー等の備え付けがないための心配りだろう。

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料理は「地元食材を使った欧風創作料理」が売り。風呂上がりに夕食のセッティングをしているスタッフが欧米の方で珍しいな、と思っていたら、夕食時には3人に増えていた。海外からのゲストが多く、その対応のためのようだ。

こちらの宿は、オーナーが日本人からシンガポール在住の英国人に替わり、支配人はフランス人ということも一因か。 食事会場は、和室にテーブル(これは今では普通だが)の所と、ロビー横の大浴場へ行く広めの通路にテーブル席を用意していた。この辺は、ちょっと日本人の感覚と違うかもしれない。

オーナーが変わる前は、部屋食が主流だったのだろうが、食事処の場所がなんとも機能的だ。

夕食は、温泉旅館で提供されるとは思えない洋食のコースでとてもおいしかった。 ゲストの皆さんが浴衣姿でナイフとフォークを使い召し上がっているのも面白い。

朝食は和洋のビュッフェスタイル。信州野菜のフレッシュなサラダや、さまざまなフルーツやヨーグルトまで、ホテル並みの食材が揃っており充実したモーニングとなった。

住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8955番地
電話:0269-85-2064
サイト:http://nozawahospitality.jp/kawamotoya/index.html

(小椚萌香)