ハイライトは何といっても、新世代のツインターボエンジンの採用だ。
従来までは「カレラ」が3.4リッター、その高性能版たる「カレラS」が3.8リッターの排気量を持つ自然吸気エンジンを搭載していたが、今回からいずれも3.0リッターの水平対向6気筒ツインターボに換装された。
これによって約12%の効率アップを果たし、100kmあたりの消費燃料は「カレラ」が7.4L、「カレラS」が7.7Lとなり、従来比で0.8Lから最大1.0Lも低減されている。
さらなる効率化と同時に、これまで以上のパフォーマンスが与えられているところが、ポルシェがポルシェたる所以のひとつと言えるだろう。
最高出力/最大トルクは「カレラ」が370ps/450Nm、「カレラS」が420ps/500Nm。いずれも従来から20ps/60Nmのパワーアップを果たしている。
その結果、0-100km/h加速のタイムは0.2秒短縮され、「カレラ」が4.2秒、「カレラS」が3.9秒をマーク。「カレラS」は、911カレラシリーズで初めて4秒を切るモデルとなった。
シャシー面では、車高が10mm低く設定されたほか、ダンパーの減衰力を無段階に調節するPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)が全モデルに標準装備され、高速コーナーでの安定性が向上している。
グレードと価格は以下の通り。予約受注は「911」にちなみ、9月11日からスタートしている。
■グレードと価格
911カレラ=1,244万円(7速MT)/1,309万1,000円(7速PDK)
911カレラ カブリオレ=1,510万円(7速PDK)
911カレラS=1,519万1,000円(7速MT)/1,584万1,000円(7速PDK)
911カレラS カブリオレ=1,813万円(7速PDK)
(zlatan)
写真:ポルシェ・ジャパン
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