■お酒
やはり手土産の王道はワイン。でもワインは値段も味も千差万別で、選ぶのに苦労することも。ご自身がまだお若くて、普段着のパーティーなら年齢×100円+αくらいがちょうどいいかと。ちょっとオシャレをするようなディナーパーティーならもう2000円ほどプラスしてもいいかも。目上の人への手土産は、気張り過ぎも失礼になりかねません。
もちろん40代以上だけの大人の集いであったり、自分がそのパーティーで一番上の立場だったりするなら、気兼ねなくサロンでもロマネコンティでも、飲みたいもの、飲ませたいものを。
銘柄の選び方はぜひお店の人に聞きましょう。ワイン専門店や、ワインが得意な酒屋さんなどで状況と予算を説明すれば、きっと親身になって話題の中心になれる1本を選んでくれるはずです。
もう一歩気遣いを見せるなら、保冷できるワインバッグもオススメ。パーティー当日、ホスト家の冷蔵庫は満杯なはず。冷やして飲みたいお酒の場合は保冷して持って行けばすぐに飲み頃です。
ホストがワイン通であったりして、ワインを持って行くのがはばかられるときには、オシャレなボトルのリキュールやシェリー、ハードリカーはいかがでしょうか。
南イタリアの質のいいリモンチェッロは、ソーダで割って食前酒に、冷やしてそのまま食後酒にも飲めるスグレものです。
■チョコレート
手土産として、意外にも難しいのは食べ物。パーティー慣れしているお家なら、前菜からデザートまで完全にコーディネートされていることが予想されますので、生のケーキやお惣菜はNGです。
定番のチョコレートは、場所を取らず、カトラリーを用意する必要もなく、飲む人も飲まない人も楽しめます。お酒にも合うようなちょっとお高いものを美しく包装してもらって「奥様に…」なんて気障な一言を添えるといいかもしれません。
日本を代表するショコラティエのひとりである三枝俊介氏の店「ショコラティエ パレ・ド・オール」の『JAPANESE WHISKY TASTING CHOCOLAT』は山崎、竹鶴、白州、余市などジャパニーズモルトの魅力を封じ込めた大人のチョコレートです。
今年は日本のウィスキーに大きな注目が集まっていますので話題性も抜群。
お店のスペシャリテ「パレ・ド・オール」もまた、エレガントな味わいの絶品チョコです。個人的な感想で恐縮ですが、激うまです。
(参考 ショコラティエ パレ・ド・オール)
■フラワーアレンジメント
こちらも定番、お花です。しかし奇をてらいすぎた品物より、定番の中で工夫するほうがハイセンスに見えやすいもの。
お花を持参するときは、花瓶に活けずにそのまま置けるアレンジメントを。センスに自信が無ければ、ホテルやデパートに入っている生花店や、インテリアに気合いが入っている個人店など、高級感のある花屋さんで買うことをお勧めします。
(参考 NICOLAI BERGMANN)
こちらもやはり「奥様に…」などと言うといいかもしれません。(ただし「あの人毎回、奥様に…とか仰って、ちょっと気持ち悪いザマス」と思われても知りません。あしからず)
■チーズ・ハム・パテ・ブランドフルーツetc…「つまめるもの」
飲んべえが集まるパーティーなら「ちょっとつまめるもの」も候補に。
瓶詰め等の保存のきくものを選べば、お料理が沢山あっても大丈夫。お酒を飲まない人や子どもも楽しめるものなら、美しいデザインの箱に入った高級果物もお勧め。ベリー類やさくらんぼ、ぶどうなど、切ったり剥いたりする必要ない物が無難です。
生ものになりますが、切り立てのハムやチーズの魅力も捨てがたいですよね。ホストの用意したものと重なるのが心配でしたら、先に一言ことわっておくとスマートです。
(参考 Tête de Moine AOP 公式サイト/英語)
テット・ド・モアンヌは、スイスのハードチーズ。ジロールという専用器具で削れば、まるでお花のような愛らしい一口チーズになります。コクの深い味わいと極薄の舌触りが最高にワインに合います。さすがにジロールを持参するのは大変ですが、一部の専門店などでスライスして売ってくれることも。
チーズのブーケというオシャレすぎる手土産を「奥様に…」……って、いい加減しつこいでしょうか?
■「奥様に…」ならぬ「お子さんに」
小さいお子さんのいらっしゃる家庭なら、サブプレゼントで狙いうちしましょう。
お菓子などは、アレルギーや食育の方針など案外難しい要因が多いので、気の利いたおもちゃや文具、綺麗な絵本等を「お子さんに…」と持参してはいかがでしょうか。子どものころ、お客さまからもらうサプライズプレゼントって嬉しかったものですよね。
(参考 Pelikan/英語)
いかがでしたでしょうか。
「お気遣いなく」と言われたって、やっぱり他所のお宅にお邪魔するのは気を遣うもの。品目としては王道から外れず、その中でのセレクト力で勝負するのが手土産の必勝法です。今年のお呼ばれでは、プロであるお店の人と上手に付き合って、ホスト一家とゲスト一同に感嘆の声を上げさせちゃって下さいね。
(くぼきひろこ)
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