レクサスが挑戦する「ハード」と「ソフト」の先進性とは【LEXUS AMAZING EXPERIENCE 連載第1回】

2005年から日本展開を開始したレクサスだが、展開当初は車種展開が少なかったのはもちろん、ライバルとする高級車との差別化(特に走りの面)も少なかったこともあり、苦戦を強いられたようだが、ここ2~3年で大きく変わり始めている。ちなみに、7月に発売されたプレミアムコンパクトSUV「NX」は月販予定の約14倍の受注を受け、多くのバックオーダーを抱える…と言う嬉しい悲鳴も聞いている。

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【レクサスの先進性とは】

ハイブリッドテクノロジーを搭載したモデルを潤沢に揃え、折り目正しいテーラードのようでありながら燃費や環境に抜かりはない上に、品質や耐久性と言った面はライバル以上のクオリティを備えている。
走りの面でもレクサス専用パーツが多数導入されるようになり、走りのためのアイテムや新機構も数多く盛り込まれている。さらに数値やデータでの優劣だけではなく、ドイツ・ニュルブルクリンクを始めとした世界の道で鍛えられたフットワークなど、世界中の自動車のベンチマークとされるドイツ車と比べても引けを取らない非常に高いレベルになってきている。

さらに、GSからスタートしたスピンドルグリルを採用した“個性的”なエクステリアや直線基調のインパネやナビやインフォテイメント機能を集中操作可能なリモートタッチなどを採用するインテリアも、すべてのモデルが新世代に進化している。
このようにアグレッシブに変貌したレクサスだが賛否もあるそうだ。しかし、プレミアムブランドは“八方美人”ではなく“個性”が大事である。10人中2人が好きでもいいのだ。これまでは「個性がない」といわれてきた日本車に大きな風穴を開けたスタイリングであると言えよう。

【レクサスの目指すもの】

このようにハードの面では大きく変わったレクサスだが、ソフトの面でも新しい試みをスタートさせている。高級車とライフスタイルの関わり方を提案するために、2013年から「アメージング in モーション」をスローガンに、「アート」、「ファッション」、「食事」など自動車に留まらない領域での活動もスタートさせている。

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その活動の一つが、クルマの新しい“遊び方”を提案する「LEXUS AMAZING EXPERIENCE(レクサス アメージング エクスペリエンス)」である。LEXUS AMAZING EXPERIENCEは2013年8月からスタート、クルマを通じてライフスタイル全般をよくしていきたこと、遊び心を刺激しながらワクワクしてもらいたいという想いから、「革新的で驚きに満ちた体験を提供する」をコンセプトに、ドライビングレッスンや旅行、そしてスーパーGT観戦などの様々なメニューを用意している。次回は8月31日に鈴鹿サーキットで開催された「スーパーGT第6戦 決勝レース観戦プログラム」を紹介していこう。

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LEXUS AMAZING EXPERIENCE

(山本 シンヤ)