プレミアムブランドが西海岸を目指す理由 ― 「モントレー・カーウィーク」

サンフランシスコからクルマで小一時間、海岸に面したモントレーの街は多くのカーファンで溢れかえる。全米最高級のクラシック・モータリング・イベント、「モントレー・カーウィーク」が始まるからだ。このイベントの最後を締めくくるのは「ペブル・ビーチ・コンクール・デレガンス」。こちらの名前のほうがピンと来るかもしれない。

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今やギョーカイ人にとってクラシックカー・イベントは、最上級の顧客が集まる場所として知られるところ。当然、プレミアム・ブランドたちはこぞって、見える魚を釣ろうとアピールを繰り広げる。

マクラーレンが持ち込んだのは、彼らのビスポーク部門MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が顧客のために製作した『P1』と『650Sスパイダー』、そしてサーキット走行専用車の『P1 GTR』である。

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スペシャルカラーのスターリング・グレー・メタリックに塗られた『P1』は、その存在感からもスタンダードとは異なることを教えてくれる。わずか375台という生産台数の中の1台がMSOのパフォーマンスを披露する。

セルリアン・ブルーの『650Sスパイダー』は、現地ディーラーのマクラーレン・ニューポートビーチと、マクラーレンのデザインディレクターであるフランク・ステファンソンがコラボレーションし仕様を決定。特別な展示車両となることだろう。

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『P1 GTR』は、『P1』購入者のみにそのインビテーションが届くというモデル。前例としてはエンツォがベースのフェラーリFXXのようなモデルで、オーナーにはプロドライバーによるレッスンなど各種プログラムが用意される。今やF1ドライバーも必ず取り入れるシミュレーターによる走行体験もあるという。いかにもマクラーレンらしいトピックだ。

http://www.tokyo.mclaren.com/