【画像特集】欧州で一番若い自動車ブランド、スマートが新型「fortwo」「forfour」を発表

ダイムラーは、グループのコンパクトカーブランド、スマートの2ドアモデル「fortwo(フォーツー)」と、4ドアモデル「forfour(フォーフォー)」のフルモデルチェンジを同時に発表した。

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14A770もともとは時計メーカーのスウォッチとダイムラーが設立した合弁会社MCC(後にスウォッチが完全撤退し、ダイムラーの100%子会社となり、smartへ社名変更する)が、深刻なヨーロッパの交通問題に対応すべく1997年に発売したのが初代スマート「fortwo」(発売当時はスマートシティクーペ)だった。2007年にフルモデルチェンジをおこない2世代目へと進化した。「最小限の中に、最大限の才能を」というユニークな思想から生まれた「fortwo」は、これまで150万台以上販売されている。
一方、初代「forfour」は、当時提携関係にあった三菱自動車とのコラボレーションで生まれた、スマート初の4ドアモデル。スマート部門の立て直しのため、「fortwo」の生産に集中することが決まり、わずか2年という短命モデルとなった。

新型「fortwo/forfour」は、ダイムラーとルノーが共同で開発を行っている。ちなみにルノーブランドでは、今年2月に新型「トゥインゴ」として発表している。3世代目となる新型「fortwo」のボディサイズは全長2,690mm、全幅1,660mm、全高1,550mmと、従来モデルと比較して全長は30mm短くなったが全幅は100mm、全高は10mm大きくなった。新型「forfour」のボディサイズは全長3,490mm、全幅1,660mm、全高1,550mmと、先代モデル(全長×全幅×全高=3,790mm×1,685mm×1,460mm)と比較すると全長が300mmも短くなった。両モデルともにスマートのアイコンである「トリディオンセーフティセル」を活かしたデザインが特徴的である。

リアに搭載されるエンジンは、最高出力71PS(52kW)を発生する排気量999ccの直3エンジンと90PS(66kW)を発生する排気量898ccの直3ターボエンジンの2種類が用意される。5速MTか6速デュアルクラッチトランスミッションのどちらかを選択することができる。「fortwo」はフランスのハンバッハ工場、「forfour」は「トゥインゴ」も生産されているスロベニアのノボメスト工場でそれぞれ生産され、欧州で11月からデリバリーが開始する予定とのこと。