ランボルギーニ・ポップアップ・ミュージアムが香港にオープン

ランボルギーニの50年に及ぶ進化の歴史と伝説的なモデルの展示を行うランボルギーニ・ポップアップ・ミュージアムが、香港に期間限定オープンした。
rm_1mss今回、ミュージアムが開設されたのは、コーズウェイベイの中心に建つサウンドウィル・プラザⅡ。展示される車両は、香港のランボルギーニ・コレクターが協力を行い、過去から現在に至るまでの伝説のモデルの数々が披露されるという。このポップアップミュージアムは、ドイツや英国での開催に続きアジア太平洋地域では香港が初の開催となる。オープニングセレモニーには、ランボルギーニの歴史を象徴する3台のモデルが用意されており、来場者から大きな注目を集めた。
rm_2展示された最もクラシックなものが、創設者フェルッチオ・ランボルギーニの代表作である400GT2+2だ。400GTは、350GTの後続モデルとして、1966年より製造が開始されたモデルである。350GTをベースにより大型なエンジンである4.0LのV型12気筒を搭載し、23台を生産した。その350GTのルーフを延長することで、キャビンを拡大に成功。4シーターモデルとなったのが400GT2+2である。最高速度270㎞/hを誇り、1968年夏の生産終了までに、250台が送り出された。
rm_3今日のランボルギーニ像に大きな影響を与えた伝説のモデルであるLP400。1974年に、マルチェロガンディーニとヌッチオ・ベネトーネがタッグを組んで制作した。縦置きされたV12気筒エンジンとわずか1.07mの高さのシザースウィングドアを持つウェッジシェイプのボディは、従来のスポーツカーの概念を塗り替える革新的なものであり、当時の自動車ファンたちを驚かせた。LP400の最高速度は、285㎞/h。生産台数はわずか151台のみ。この後、カウンタックは、性能を向上やデザイン変更を受けながらするなど1990年まで生産され続けられるが、スタンダードなLP400に強い思い入れを持つファンは多い。
rm_42007年のフランクフルトショーで発表されたレヴェントン。当時のフラッグシップモデルであるムルシェラゴをベースに究極のスペックを誇るロードカーに仕立て、限定20台のみが販売されたスペシャルモデルである。そのシャープなスタイルは、最新の航空学に着想を得たもの。最高速度は330㎞/hにも達する、まさに最強のランボルギーニであった。ボディは今回展示のロードスターのほかクーペも設定されていた。

会期中はこれらのモデルに加え、ランボルギーニSUVモデルの先駆けであったLM002、ムルシェラゴ40周年記念スペシャルエディション、8台のみが生産されたガヤルドLP550-2香港20周年記念エディション、最新のフラッグシップモデルのアヴェンタドールLP700-4などの多数の貴重なモデルの展示を予定する。また館内には、印象的なランボルギーニモデルのフォトコレクションも公開されており、その世界観を満喫できる内容だ。
rm_5ミュージアムでは、今後、ランボルギーニをテーマとした一連のアート関連のイベントや一般参加型の写真コンテストも実施するという。香港を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。なお展示車両や内容については、定期的に変更が行われる。

詳しい最新情報はランボルギーニ・香港公式サイト
http://www.lamborghini-hongkong.com/en/home/