自然と調和するBMWの次世代カーポート

次世代のゼロ・エミッション・ビークルとして、自然との調和をコンセプトにiシリーズを展開するBMWから新たな提案が示された。プラグイン・ハイブリット『i8』のメディア向けローンチが行われたこの日、ロサンゼルス郊外の展示エリアには新たなライフスタイルを予感させる映画のようなシーンが用意されていた。
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モダンアートのようにデザイン・コンシャスなカーポートは、『ソーラー・カーポート・コンセプト』という自然との調和を具現化したカタチだ。デザインはBMWのグループ企業であるデザインワークスUSAが担当。現BMW乗用車部門のデザインディレクターのエイドリアン・ファン・ホーイドンクもかつて所属していた企業だ。
『ソーラー・カーポート・コンセプト』は高効率ソーラーパネルのグラス・オン・グラス・ソーラーモジュールを屋根部分に採用し電力を生成。充電や蓄電、家庭への余剰電力の分配など多機能を備えている。無論、電力が不足したときは既存のグリッド電源を利用する。骨格部分を構成する素材にはカーボンと竹を採用。竹は循環・再生能力が高く、また強度もあり、適した木材だという。こうした天然素材が醸し出す雰囲気は心を癒してくれることだろう。
BMWiシリーズを生産する過程で、各拠点において消費される電力を太陽光や風力といった再生エネルギーで大部分をまかなっている。ひとりひとりのユーザーが出来ることは限られているかも知れないが、ライフスタイルを見直すことで個人がカーボン・オフセットに貢献することは可能なのだ。