シャープは2014年6月5日に説明会を開き、6つの分野にわたる新規事業の取り組みに関する発表を行った。同社はこの6分野で、2015年度に800億円の事業規模を目指すとのことだ。
(画像「コミュニケーション機能付きセキュリティロボット」)
「ヘルスケア・医療」の分野では、座るだけで健康状態の分かる「健康コックピット」(下画像・左)や「血液老化度センサー」(下画像・右)などが展示された。
「ロボティクス・エンジニアリング」の分野では、「業務用床掃除ロボット」「メガソーラー清浄ロボット」「歩行アシストロボット」「見守りロボット」などを開発中とのこと。
「スマートホーム/モビリティ/オフィス」の分野では、家電製品とクラウド・サービスを融合させることで、新たな生活スタイルを提案する「クラウドHMS(home management system)」や「クラウド見守りシステム」などを発表。
(画像・AQUOSの視聴情報から番組への注目度を計測する技術)
「食/水/空気の安心安全」の分野では、10~20分で測定でき常時モニタリングも可能な「微生物センサ」などを展示。
「教育」の分野では「電子黒板」などを展示した。
特定領域の強いニーズにフィットした「革新商品」の分野では、展示製品に注目が集まった。
高齢社会を見据えた「やわらか食調理器」(上画像・左)は、筑前煮やステーキなどを炊飯器ほどの大きさの調理器に入れると、食材の形や味はそのままで、歯に頼らず食べられる軟らかさにできる。こちらは2015年度に製品化される予定。
省エネにも貢献する「ホットウォーターサーバー」(上画像・右)は、カップラーメン一杯分相当の、300mlの水をわずか3秒で沸騰させられる驚きの製品だ。
吸引モーターを持たない新たな掃除機「静音スイーパー」(上画像)は、単三乾電池3本で100分間動作し、フローリング上のホコリや髪の毛などを捕集する。動作時は、ローラーの駆動音だけであり、排気もなく、深夜や子供が寝ているといった場合にも利用できる。
ディスプレイに各種情報を表示する「スマートミラーディスプレイ」(上画像)は、内蔵したカメラで静止画や動画を撮影することで、試着した画像を複数並べて比べるといった使い方ができる。
シャープは昨年5月に、「新規事業推進本部」を設置。全て専任で200人の人員を配し開発にあたっている。
【関連記事】ソフトバンクが感情認識ロボット「Pepper」2015年2月に一般発売
https://ignite.jp/2014/06/16/post-3624/
【関連記事】ふたつの街の復興を支えるスマートEV
https://ignite.jp/2014/06/09/post-3187/
【関連記事】世界に大変革をもたらすかもしれない10のテクノロジー
https://ignite.jp/2014/06/03/post-2929/
【関連記事】DIYの可能性を広げる電子ブロック『MESH』をソニーが発表
https://ignite.jp/2014/06/12/post-3423/