『ボクスターGTS』ラインナップの頂点に。ポルシェ2014年1月-4月全世界販売台数は5万5000台

S14_0271北京モーターショーで『ボクスターGTS』がワールドプレミアを迎えた。今やポルシェにとって2番目に大きなマーケットに成長した中国。4月の前年同月比データを見ると14.3%の伸びを見せ、ニューモデルが加わる今期はさらなる上乗せが期待できるだろう。ちなみにポルシェはすべての地域で販売台数が増加。2014年1月‐4月の販売台数は5万5000台を超えているそうだ。

ポルシェのマティアス・ミューラーCEOは、GTSのバッジはそのラインナップの頂点に与えることを明言しており、今回の北京ではケイマンとカイエンのGTSも披露された。いずれ911シリーズにも導入するというが、GT3やターボはまた“別モノ”と考えるべきだろう。

ごくオーソドックスにボクスターの魅力をいえばオープンエアーに尽きるだろうが、しかし、注目したいのはソフトトップを採用したカブリオレである点だ。重い金属製のハードトップでは重心の上下動があるために、運動性能やドライビングフィールをネガティブに作用することが少なくはない。無論、最新のタルガのように限定された面積で軽く作ればハナシは別だが、それは特異なケース。素性のよいボクスターでこそ最高出力で15ps、最大トルクで10Nm上乗せされたパフォーマンス(ボクスターS比)が生きてくる。

ベースグレードのボクスターSとの価格差は6速MTで109万円プラスの885万円、PDKで124万円プラスの949万円(ともに車両本体価格消費税込)。しかし、これはポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)とスポーツクロノパッケージ、アルカンターラ仕様のスポーツシートが標準装備されるので決して高くないエキストラマネーだ。

ポルシェジャパン