マイクロソフトがタッチ&ホバージェスチャに対応するモーションセンサ内蔵キーボードのコンセプトを公開した。
今回「マイクロソフト・リサーチ」研究者のStuart Taylor氏らが公開したのはキーの間に赤外線式の近接センサを16個 x 4段で埋め込んだキーボードの試作品で、キートップをスワイプしたり、ピンチズームといったジェスチャ入力ができるほか、特定の指を浮かせたり、キーボードの上の空間で手を動かす動きにも反応するように出来ている。
この試作品の驚くべき点は、タッチパネルのような使い方以外にもキーボードの上でモーションジェスチャにも対応しているという事。
上の写真のようにキーボードにタッチしていなくてもハンドル操作などの様々な動作に対応することができる。
空間的な情報の認識は粗いデータしか得られないにもかかわらず、両手指を使い浮かせる動作などの多数のジェスチャを高精度に認識できるシステムは革新的と言えるであろう。またこのキーボードは革新的なシステムの他にアピールポイントがある。
試作品で使用したパーツなどはとても安価な為、機能の割にリーズナブルな価格で発売が可能になったり、コストパフォーマンスに優れた商品にする事が出来るという点で、このようなポイントを含めて”マイクロソフトらしい商品”に仕上がりそうな予感がする。
この試作品の具体的な製品化の予定はまだ無いものの、今回このキーボードを発明したマイクロソフト・リサーチは過去にKinectセンサーやタッチ対応マウスなど様々なコンセプトを製品化に繋げている実績があり、今後の動向に注目したいところである。
http://research.microsoft.com/en-us/projects/typehoverswipe/
(Lion-Maniacs)