プジョーの歴史と優れたモノづくり精神を象徴する『Onyx Sofa(オニクス・ソファ)』

2014年の「ミラノ・デザインウィーク」にて披露される、3mにわたる大きな物体。これは、仏・自動車メーカー「プジョー」のデザイン研究所「Peugeot Design Lab(プジョー・デザインラボ)」が、カーボンファイバーと溶岩を組み合わせて制作した「Onyx Sofa(オニクス・ソファ)」だ。

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「Onyx」は、プジョーが提案するハイブリットのコンセプトカーで、純銅製のフェンダー・ドアと、つや消しのブラックカーボンファイバーで作り出されたボディーパーツが特徴。スーパースポーツカー並みの性能を持ち、外観・内装は職人の手によって作り出されている。

そんな「Onyx」の世界観をインテリアに落とし込んだ「Onyx Sofa」は、プジョーの歴史とすぐれたモノづくりの精神を象徴している。デザインを担当したのは、フランス人デザイナーPierre Gimbergues氏。

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素材に使用されているのは、約1万1000年前ボルヴィック火山の噴火により形成された溶岩と、カーボンファイバー。溶岩は数千年にもわたるろ過によって、上流と下流の天然素材やガラス繊維、アルミニウム、木、石などいく層もの地層が形成され、歴史の変遷そのもの。その自然によって生み出された形を活かし、カーボンファイバーを職人の手作業により緻密にカットし、組み合わせ結合された。

このソファは、デザインの斬新さもさることながら、モノづくりへの情熱や歴史を大切にする精神が溢れ、見るものを圧倒する力がある。

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なお、プジョー公式HPでは、メイキング動画・画像も公開中。