Giorgio Armani（ジョルジオ・アルマーニ）が、映画監督を目指す学生達に向けた支援プロジェクト、「Films of City Frames」を立ち上げた。
これまでにイタリアの若手デザイナーによるファッションショー開催を支援してきたアルマーニが今回支援するのは、アメリカのニューヨーク大学や南カリフォルニア大学、パリ、ロンドン、ローマ、香港のフィルムスクールの学生。「未来の映画監督達」は、アルマーニのアイウエアを被写体として使いながら、都市の風景を切りとったショートフィルムを製作する。
「アルマーニが映画？」と違和感を覚える人もいると思うが、ファッションデザイナーとして不動の地位を築いた氏と映画の関係は長い。1980年に公開されたサスペンス映画『アメリカン・ジゴロ』で、まだ無名だったアルマーニは、主演であるリチャード・ギアの衣装を手掛けた。そして最近では、レオナルド・ディカプリオが主演を務める『ウルフ・オブ・ウオールストリート』の衣装にもかかわるなど、映画と共に成長を遂げたアルマーニ。今回のプロジェクトには、そんな氏の熱い「映画愛」が感じられる。
プロジェクトの幕開けとして、アカデミー賞外国語作品賞を受賞したパオロ・ソレンティーノ監督のアシスタント、ピエロ・メッシーナが製作したショートフィルムが、3月17日から特設サイトで公開された。後発して、学生達によるショートフィルムが夏以降続々と公開予定。どんな作品が観られるのか、今から楽しみだ。