マセラティ100周年記念のコンセプトモデル「アルフィエール」を公開

イタリアのスポーツカーメーカーであるマセラティは、創業100周年を記念するコンセプトモデル「マセラティ アルフィエーリ」をジュネーヴ・モーターショーでワールドプレミアさせた。
b597cfeb153950d0a31f9c8363ae1bbd_1「マセラティ アルフィエーリ」は、スタイリッシュな2+2シーターのコンセプトカー。その名は、マセラティ兄弟の中でも最も著名なエンジニアであるアルフィエーリの名を与えられたモデルだ。マセラティの名車「3500GT」(1957年)、「5000GT」(1959年)、「インディ」(1969年)などの往年のマセラティ高性能GTたちを彷彿させるシルエットを持つ。そのデザインには、創設から脈々と受け継がれるマセラティのレーシングDNAも込められている。最新モデル「グラントゥーリズモ」よりも更にスポーティな設定である「アルフィエーリ」は、今後マセラティが目指すデザインの方向性を示してもいるという。
インテリアキャビンは、シンプルとミニマリズムを徹底的に追求してデザインされており、長く伸びたダッシュボードは、名車「マセラティ5000GT」からインスパイアされたもの。メーターは機械式のものではなく、最新式のTFTディスプレイを採用することで速度表示や回転数の表示にも志向が凝らされた。インテリアには上質な素材が使用されているのはもちろんのこと、その仕上げは、他のマセラティ同様に熟練の職人によるものだ。特にこのモデルでは、シートの飾りやギアボックスレバーなどを、ワンピースのアルミから削り出すなど、一段と贅沢な作りが施されている。
リアビュー①ボディのベースは、「グラントゥーリズモMCストラダーレ」のものを流用しているが、ホイールベースを短縮することで、よりスーパーカーらしいプロポーションを手にした。パワートレインには、4.7LのV8エンジンにMCシフトを組み合わせて搭載。そのスペックは、最高出力460PS。最大トルク520Nmと公表されている。マセラティは、今後、2年間でこのモデルが製品化されることはないと明言しているが、非常に近いモデルの投入はあるという。このコメントは、マセラティファンのみならず、スポーツカーファンにも気になるところだろう。今後の動向に注目したい。

http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/maserati/Alfieri-concept-car.html