進化するモンスターマシン最高速度記録を435.31 km/hへ更新!

2010年にプロトタイプを完成してから4年目の2014年2月14日。つねに進化を続けてきた『ヴェノムGT』がさらなる金字塔を打ち立てた。これまでの最高速度418km/hを大幅に上まわる435.31 km/hというとてつもない記録を叩き出した。
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従来の最高速度記録はブガッティ・ヴェイロン16.4SSが打ち立てた431.072km/hであるが、この記録は市販状態からリストリクターを取り外しターボエンジンの過給圧を高めた仕様であり、また、VWグループが所有するテストコースを使用しての記録だ。特筆すべきは『ヴェノムGT』がテストコースとして使用したのが約5kmの直線路という点。ココはNASAの協力で使用許可を得たケネディ宇宙センターのスペースシャトル用の着陸用滑走路なのだが、テスターのブライアン・スミスの言葉を借りれば「本来ならオーバルコースを使いたい」ところであり、減速を考慮しなければマシン速度はまだまだ伸びて行くだろうという。

このモンスターマシンを製造・販売するジョン・ヘネシー率いる米国『ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング社』は1991年に創業。これまでにも名だたるハイパフォーマンスカーのチューニングを手掛け1000psオーバーの世界を具現化してきた。ちなみに『ヴェノムGT』はC6コルベットのZR1用V8エンジンを7000ccまで拡大。2基のターボチャージャーを組み合わせ最高出力1260psを得ている。余談だがオプション設定されるオーディオシステムは2012年モデルの『ヴェノムGT』を所有するエアロスミスのスティーブン・タイラーがデザインしている。パフォーマンスのみならずコクピットで奏でるサウンドも気になるところだ。