世界のベンチマーク、BMW M4&M3デビュー!

新春のデトロイト・モーターショーでワールドプレミアを果たしたばかりの『M4』、『M3』が早くもラインオフ。いよいよデリバリーが始まる。1985年の初代デビューから5代目に当たる今回、クーペを『M4』へと名称変更。セダンは従来どおり『M3』として新たな展開に。モデルコードはクーペがF82、セダンがF80となる。

BMW_M4_Coupe_04_1先代のM3、いわゆるE92から大きく異なるのは搭載されるパワーユニットだ。3999ccのV8自然吸気エンジンから時代に対応しダウンサイジング。排気量は2979ccに、エンジン形式を直列6気筒としターボチャージャー2基を組み合わせた直噴ツインターボエンジンへと大転換。新開発のS55B30型エンジンを搭載した。最大過給圧1.13barで最高出力431ps/5500-7300rpm、最大トルク550Nm/1850-5500rpmを発揮。E92比で最高出力11ps、最大トルク150Nm上まわりエンジン重量も10kg軽いが、なんといってもトルクの太さが目を引く。

トランスミッションは6速マニュアル(M4のみ設定。従来比12kg軽量)と7速M DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)を設定。パフォーマンス的には前車が0-100km/h加速4.3秒、後車が0-100km/h加速4.1秒の実力で、最高速度は250km/hに達する(リミッター作動。Mドライバーズパッケージ装着車は280km/h)。

また徹底した軽量化技術は多岐にわたる。ボンネットとフロントフェンダーが軽量アルミで。ルーフとスポイラー形状のトランク(M4)、ストラット・ブレース、プロペラシャフトをCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で製作。トータルで約80kgの軽量化に成功している。ちなみにスポーツカー開発の聖地ニュルブルクリンクでは約10秒先代より早いタイムを叩き出している。日本でも予約が開始されたM4&M3だが、実際のデリバリーは7月の予定だ。

ニューBMW M4クーペ