品川区の天王洲にある現代アートと建築のミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」は、4月26日(土)から7月6日(日)まで「Reborn-いのちを織りなすアーティストたち-」展を開催。
日本文化の根底に流れる「自然との共生」と「いのちの行方」をテーマに、現代アーティスト6人による作品約67点を展示する。

帆刈晴日「yarn -color wheel-」(部分)2025年
倉庫をアートな空間へと昇華させたミュージアム
「寺田倉庫」が運営する「WHAT MUSEUM」は、倉庫空間を現代アートや建築との出会いの場へと昇華させた、倉庫会社ならではのミュージアムだ。
「WHAT(WareHouse of Art Terrada)」の名のもとに展示されるのは、平面や立体のアート作品をはじめ、建築模型、写真、映像、文学、インスタレーションの数々。同社が作家やコレクターから預かっている作品も紹介する。
さらに、天王洲という国際的なアートシティのハブとして、倉庫空間から世界へ芸術文化を発信している。
自然との共生といのちの行方を紡ぐ6人の作家たち
日本では古くから自然との共生を重んじ、その美しさや力に畏敬の念を抱いてきた。季節の移り変わりや自然のリズムは生活や文化に深く根付き、日本独自の美を生み出している。

鈴木初音「花と貝と」2022年 佐藤美術館蔵
同展は、日々の暮らしの中で大切に継承されてきた自然との深い関わりに着目し、それを創作活動へ取り入れながら、「いのちの行方」について視覚的に提示する6人のアーティストを紹介するものだ。
彼らは、流木や古紙ダンボール、狩猟で得た膠(にかわ)など、出会った素材と真摯に向き合い、対話を重ねながら作品を生み出している。
そうして生まれた作品は、それぞれ異なる表情を持ちながらも、共通の方向へと我々を誘う。

玉田多紀「絶滅危惧種の物語」 2015-2023年 ウッドワン美術館蔵 写真:稲澤朝博

永沢碧衣「解ける者」2021年
出展作家によるギャラリートークを開催
4月26日(土)と27日(日)には、出展アーティストによるギャラリートークを開催。作品が生まれた背景や、素材との向き合い方、創作に込めた想いなど、作家自身の視点を直接聞くことができる貴重な機会だ。
両日とも11:30からと14:30からの開催で、参加費は観覧料以外は無料、定員は30名となる。

水田典寿「夢」(部分)2024年 ⓒNorihisa Mizuta

宮川達也「伸」2006年 宮川達也ギャラリー蔵
今回の展示が、我々の自然との向き合い方を改めて考え、日常の営みを見つめ直すきっかけとなるかもしれない。
Reborn-いのちを織りなすアーティストたち-
会期:4月26日(土)~7月6日(日)
会場:WHAT MUSEUM
所在地:東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号
開館時間:11:00~18:00(最終入館17:00)
休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)※5月6日(火・祝)は開館
入場料:1,500円、展覧会パスポート 2,500円(会期中何度でも入場可能)
公式サイト:https://what.warehouseofart.org/exhibitions/reborn
ギャラリートーク詳細:https://what.warehouseofart.org/events/gallerytalk_0426_0427
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000415.000014158.html
(田原昌)