フレッシュな香りを閉じ込めた伊予柑エールビール「Iyokan Saison」販売開始

従来捨てられていた伊予柑の皮をアップサイクルしフレッシュな香りを閉じ込めた伊予柑エールビール「Iyokan Saison(イヨカン セゾン)」が発売を迎えた。ビールブルワリー「Better life with upcycle」とMOTTAINAI COCOLOFARM社が作り上げた逸品だ。

ベーカリーが作るアップサイクル・クラフトビールと超希少オーガニック伊予柑が融合した味に注目だ。

通常廃棄される摘果の伊予柑をアップサイクル

柑橘栽培では、果実がつきすぎることを防ぎ品質を安定させることを目的に、摘果という作業を行う。従来、摘果された柑橘は残留農薬を含むため廃棄されていた。

持続可能な農業の未来を切り開くプロジェクト「IMI」を推進してきたMOTTAINAI COCOLOFARM社では、時間をかけて丁寧に病害虫や雑草への対策をすることによって、有機農法での伊予柑の生産を実現した。

化学肥料や化学農薬を使用して栽培された伊予柑と異なり、摘果した果物の皮まで使用可能となった。

クラフトビールブルワリー「Better life with upcycle」がそのプロジェクトの趣旨に共感し、オーガニック伊予柑とコラボレーションしたセゾンスタイルのクラフトビール「Iyokan Saison」(*1)を製造。

パンのミミをモルトの一部に代替して抽出した麦汁に発酵段階で摘果した伊予柑の皮を浸漬することで、爽やかで豊かな伊予柑の風味をまとった飲みやすい仕上がりとなっている。

スパイシーかつフレッシュな香り、キレよくリフレッシングな味わい

日本の総生産量に占める割合がわずか0.09%(*2)と言われる、非常に希少な果実を贅沢に使用したフルーツビールは、パンのミミ由来の小麦の柔らかさと、ベルギーのセゾン酵母が醸すブラックペッパーのようなスパイシーなアロマが、青くクリアな伊予柑の柑橘香と複雑なハーモニーを奏でる。

キレがよく、ほのかに酸味も感じられるリフレッシングな仕上がりとなった。同エールビールの希望小売価格は1本630円(税抜)だ。

ベーカリーとブルワリーのクラフトを融合

創業100年のベーカリーが届けるサステナブル・ブルワリー「Better life with upcycle」。すべての製品に製パンで発生する食パンのクラスト(ミミ)をモルトの一部に代替し、クラフトビールの醸造を行っている。

社会に優しさと楽しさを提供することを目的に、ベーカリーとブルワリーのクラフトを融合して、終わりかけたプロダクトから新しいプロダクトを生み出す。長年にわたって食品をクリエイトするメーカーだからこそ理念に終始せず、クラフトビールとして純粋な美味しさにこだわっている。

新たな農業経営の形を目指すMOTTAINAI COCOLOFARM社

MOTTAINAI COCOLOFARM社は、持続可能な日本の農業創ることを目的に2022年12月に設立。

高齢化による農業の担い手の減少、耕作放棄地の増加、さらには、農作物の廃棄ロスの問題といった日本の農業問題を解決するために、農福連携・様々な企業との協業を実現し、持続的な日本の農業の未来を切り拓くことを目指す。

プロジェクト「IMI(意味)」の名は、食品ロスを減らしたい、地球や社会や地域・コミュニティーにとって「意味=IMI」のある製品を美味しく楽しんでほしいという想いを表している。

おいしくサステナブルなビールを楽しもう。

EC販売サイト:https://upcycle-beer.com/collections/upcycle

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000115636.html

(MOCA.O)

*1分類上は発泡酒
*2令和元年度データ農林水産省HPおよび農林水産省HP「有機農産物等の格付実績」および「国内における有機JASほ場の面積」をもとに農業環境対策課作成参照